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歯のコラム

小児矯正で使用する装置の種類!小児矯正のメリットも


ワイヤー矯正中の子ども

こんにちは。松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」です。

子どもの歯並びや噛み合わせが気になるとき、早めに始められるのが小児矯正です。永久歯が生えそろう前の時期に顎の成長をコントロールしながら治療を進めることで、将来的な矯正の負担を軽減することができます。

小児矯正では、お子さんの年齢や症状に応じてさまざまな装置を使い分けるのが特徴で、どのような装置があるのかを知ることは治療の第一歩となります。

今回は、小児矯正で使用する装置の種類や、小児矯正のメリット・デメリットについて解説します。

小児矯正で使用する装置の種類

小児矯正で使用する様々な装置

小児矯正で使用される装置には、大きく分けて可撤式矯正装置と固定式矯正装置、顎外固定装置の3つのタイプがあります。それぞれの特徴や使用目的を理解することで、お子さんに合った治療法の選択につながります。

可撤式矯正装置

可撤式(かてつしき)矯正装置とは、自分で取り外しができるタイプの矯正器具です。

食事や歯みがきのときには外すことができるため、お口の中を清潔に保ちやすい点が大きなメリットといえます。顎の成長を助けたり、歯がきれいに並ぶためのスペースをつくったりと、それぞれの装置に目的があります。

拡大床

拡大床(かくだいしょう)は、歯列の幅を広げるために使われる代表的な装置です。装置の中央にあるネジを少しずつ回すことで歯列を横に広げていきます。顎の成長を促しながら、将来的に歯がきれいに並ぶスペースを確保する目的があります。

バイオネーター

バイオネーターは、上下の顎の位置や成長のバランスを整えるために使われる取り外し式の矯正装置です。特に下顎の成長が遅れていて、上の歯より下の歯がうしろに引っ込んでいるような場合に使用されます。

マイオブレース

マイオブレースは、口呼吸や舌の位置、唇の使い方といった歯並びを悪くする原因にアプローチする矯正装置です。やわらかい素材でできたマウスピース型の装置を使用し、主に就寝中と日中の決められた時間に装着します。

歯に力を加えて動かすのではなく、口まわりの筋肉のバランスを整えながら、自然な歯並びへ導くのが特徴です。専用のトレーニングを併用することで、正しい呼吸や舌の使い方が身につきやすくなります。

プレオルソ

プレオルソは、子ども向けに作られたマウスピース型の矯正装置で、やわらかい素材でできているため、違和感が少なく装着しやすいのが特徴です。

使い方はシンプルで、主に夜寝ているときと日中の短い時間に装着します。また、正しい舌の位置や口の使い方を身につける効果もあり、歯並びを悪くする癖を改善することにもつながります。初めての矯正治療として取り入れやすい装置です。

インビザライン・ファースト

インビザライン・ファーストは、透明なマウスピースを使って歯並びを整える、子ども向けの矯正装置です。目立ちにくく、取り外しができるため、見た目や衛生面を気にするお子さんや保護者の方にも人気があります。

歯の位置を整えるだけでなく、顎の成長もサポートできるため、永久歯が生えそろう前の第1期治療から使うことができます。

固定式矯正装置

固定式矯正装置は、歯にしっかりと取りつけて使うタイプの装置で、自分で取り外すことはできません。歯や顎の動きをコントロールしやすく、正確な治療ができるのが特徴です。装置の取り外しができない分、治療効果が安定しやすいというメリットがあります。

ただし、装置が付いている間は食べ物が詰まりやすくなるため、丁寧に歯みがきをする必要があります。

急速拡大装置

急速拡大装置は、上顎の幅を広げるための固定式の装置です。装置の真ん中にあるネジを少しずつ回すことで、骨の幅を広げていきます。これによって、歯が並ぶスペースを確保することができます。主に成長期のお子さんに使われ、短期間で効果が出やすいのが特徴です。

リンガルアーチ

リンガルアーチは、奥歯の内側にワイヤーを取りつけて、歯の位置をコントロールしたり、抜けた乳歯のスペースを確保したりする装置です。歯の裏側に取りつけるため、目立つことはほとんどありません。取り外しができない分、歯みがきなどのケアを丁寧に行う必要があります。

顎外固定装置

顎外固定装置は、頭や顔の外側から装着して使う矯正装置です。顎の成長バランスを整える目的で使用され、特に骨格に関わる不正咬合の治療に効果があります。

見た目にややインパクトがありますが、主に夜間や家の中で使うことが多く、成長期の限られた時期にしか使用できない装置です。

上顎前方牽引装置

上顎前方牽引装置は、上顎の成長が足りない子どもに使われる装置です。頭やおでこの部分に固定して、上顎の成長を促します。主に夜寝ている間に使うことが多く、家庭内での装着が基本です。見た目は気になるかもしれませんが、骨格のバランスを整えるのにとても効果的です。

ヘッドギア

ヘッドギアは、上顎の成長をコントロールするための装置です。頭のうしろや首のうしろにバンドを固定し、ゴムの力で歯や顎に働きかけます。こちらも夜間に装着することが多く、毎日の使用時間を守ることが治療効果に大きく影響します。

チンキャップ

チンキャップは、下顎が前に出すぎている場合に使われる装置で、下顎の成長をゆるやかに抑える働きがあります。あご先にカップのような部品を当て、頭のうしろからゴムで引っぱることで、顎の前への成長をコントロールします。

こちらも主に夜間に使われる装置で、少し目立ちますが、適切な時期にしっかり使うことで骨格のバランスが整いやすくなります。

小児矯正のメリット

小児矯正のメリットのイメージ

以下では、小児矯正を行うことで得られる代表的なメリットを解説します。

抜歯を避けられる可能性が高い

小児矯正では、顎の成長を利用して歯が並ぶスペースをつくることができるため、大人の矯正のように歯を抜かずに済む可能性があります。たとえば拡大床などで顎の幅を広げておけば、永久歯がスムーズに生えてくることが期待できます。

歯を抜くことに不安を感じる保護者の方にとって、抜歯のリスクを減らせるのは大きなメリットです。

虫歯や歯周病のリスクを軽減できる

歯並びが悪いと歯みがきがしづらく、汚れがたまりやすくなります。そのまま放っておくと、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

小児矯正で歯が正しい位置に並ぶと、歯ブラシが届きやすくなり、お口の中を清潔に保ちやすくなります。将来的な虫歯予防や、お口の健康維持につながる点は、大きなメリットといえるでしょう。

将来の本格矯正の負担を減らせる

小児矯正は、歯が完全に生えそろう前のタイミングで、顎の成長をコントロールしたり、歯並びの土台を整えたりすることができます。その結果、大人になってから本格的な矯正治療が必要になった場合でも、治療の期間が短くなったり、使う装置が少なくて済んだりすることがあります。

長期的に見ると、治療費の節約にもつながることもあるでしょう。

小児矯正のデメリット

小児矯正のデメリットのイメージ

小児矯正には多くのメリットがある一方で、治療にあたっていくつかのデメリットも存在します。以下では、保護者の方が特に理解しておくべき代表的なデメリットを解説します。

装着時間の管理が必要

取り外しができるタイプの矯正装置は、毎日決められた時間きちんと装着することがとても大切です。たとえば、マウスピース型の装置を短時間しか使わなかったり、装着を忘れてしまったりすると、思うような効果が出にくくなります。

小さなお子さんの場合は、保護者の方がしっかりと管理してあげる必要があります。毎日の習慣として無理なく続けられるよう、生活のなかにうまく取り入れる工夫が大切です。

お子さんと保護者の方の協力が必要

小児矯正は、歯科医院だけで進められる治療ではなく、ご家庭でのサポートがとても大切です。

たとえば、装置の装着を忘れないように声をかけたり、毎日の歯みがきを丁寧に行ったり、通院のスケジュールを守るなど、保護者の方の関わりが欠かせません。また、お子さん自身がなぜ治療をするのかを理解し、前向きに取り組む気持ちも大切です。

親子で一緒に取り組むことで、矯正がスムーズに進み、良い結果につながりやすくなります。

装置によっては目立つことがある

使う矯正装置の種類によっては、見た目が少し気になることがあります。

たとえば、ヘッドギアのように顔の外側に装着するタイプは、見慣れないためお子さんが恥ずかしがることもあるかもしれません。また、歯に固定する装置も、お口を開けたときに見えることがあります。

事前にしっかり説明をして、安心して治療に取り組めるようにしてあげることが大切です。

まとめ

笑顔の親子

小児矯正は、お子さんの成長を利用して歯が正しい位置に並ぶように促す治療法で、将来の健康な口元づくりにとって大きな意味があります。

使用する装置にはさまざまな種類があり、取り外しができるものや固定式のもの、顔の外から力を加えるものなど、それぞれに特徴や役割があります。歯科医師に相談のうえ、お子さんに合った矯正装置を選ぶことが大切です。

小児矯正を検討されている方は、松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯治療に限らず、さまざまなお口のお悩みに対応し、患者様一人ひとりに寄り添った歯科医療で健康維持に努めております。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

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