こんにちは。松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」です。

銀歯をセラミックに変えたいと考えている方もいるのではないでしょうか。銀歯は、保険適用で治療できる点から多くの歯科医院で用いられてきましたが、金属アレルギーのリスクがあったり、汚れが付着しやすかったりするデメリットがあります。

そのため、近年では、見た目が自然で金属アレルギーの心配も少ないセラミックに銀歯を変える方が増えています。

この記事では、銀歯をセラミックに変えるメリットとデメリット、セラミックに変える治療の流れについて解説します。銀歯からセラミックへの素材変更を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

銀歯とは

銀歯とは、虫歯などを治療した際に使用される金属性の被せ物や詰め物の総称です。保険が適用される素材であるため費用を抑えやすく、多くの歯科治療で使用されています。主に銀・パラジウム・金・銅といった金属の合金が使用されます。

金属なので強度が高く、咀嚼時の力にも耐えやすいことが特徴です。しかし、見た目が金属的であるため、前歯などに使用した場合には目立ちやすくなります。また、金属成分が溶け出して歯ぐきが黒ずんだり、金属アレルギーの症状が現れたりするリスクもあります。

このため、近年ではセラミックへの変更を希望する患者さまが増加してきました。

銀歯をセラミックにするメリット

銀歯をセラミックに交換するメリットは、以下の通りです。

自然な見た目を再現できる

セラミックに変更する大きなメリットは、見た目の自然さです。セラミックは天然歯に近い色味や透明感を再現できるため、口を開けても詰め物や被せ物が目立たない仕上がりになります。特に、前歯や笑うと見える部分にある銀歯を気にする方にとって、美容的な満足度が高い選択肢といえるでしょう。

また、セラミックは経年劣化による変色が少なく、長期間にわたって美しい状態を保てるのも特長です。

金属アレルギーのリスクがない

銀歯は金属製であるため、金属アレルギーのある方にとっては使用が問題になることがあります。セラミックは金属を含まない素材なので、金属アレルギーの方が安全に使用できるだけでなく、将来的にアレルギー症状が発生するリスクも抑えられるのです。

虫歯の再発リスクを抑えられる

精密に作製されたセラミックの詰め物・被せ物は、歯との隙間を最小限に抑えることができるため、食べかすや細菌が入り込みにくくなります。これにより、虫歯の再発リスクを大幅に低減する効果が期待できます。

また、銀歯に比べてセラミックは表面が滑らかで、汚れや歯垢が付着しにくい特徴もあります。

耐久性が高く長持ちしやすい

セラミックの歯は強度が高く、長期間使用しても変色や劣化が起こりにくいという特性があります。適切なケアを行っていれば、10年以上使用することも可能です。

一方、銀歯は時間の経過とともに金属の劣化や変形が進むので、5〜7年程度が寿命とされています。

銀歯をセラミックにするデメリット

銀歯をセラミックに交換することには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。特に、セラミックの種類によっては、強い力が加わると割れたり欠けたりすることがあります。そのため、歯科医師と相談し、慎重に判断することが大切です。

ここでは、銀歯をセラミックにする際に考慮すべきデメリットを詳しく解説します。

費用が高くなりやすい

セラミック治療は基本的に保険適用外です。素材や治療内容によっては費用が高くなりやすいです。

治療を受ける前に、費用相場や見積もり内容を確認しておく必要があります。

歯を削る量が増える可能性がある

セラミックは強度が高いですが、強い力が加わると割れるリスクがあります。耐久性を担保するためには、ある程度の厚みをもたせて詰め物・被せ物を作成しなければなりません。そのため、銀歯と比べて歯を削る量が増える場合があります。

治療のためとはいえ、健康な歯質を削ることは歯の寿命を縮める原因にもなりかねません。治療前に歯科医師と十分に相談し、最小限の削合で済む方法を検討することが重要です。

割れるリスクがある

セラミックは硬い素材ではありますが、上述したとおり強い衝撃を受けると割れることがあります。特に歯ぎしりや食いしばりの癖がある方、硬いものをよく噛む習慣がある方は注意が必要です。

治療後、セラミックの噛み合わせの調整が適切に行われていない場合にも、破損する可能性があります。そのため、治療後も定期的なメンテナンスや噛み合わせのチェックが重要になります。

銀歯をセラミックにする場合の流れ

銀歯をセラミックに交換する治療には、複数のステップがあり、精密な診断と丁寧な工程を経て進められます。以下では、銀歯をセラミックにする際の一般的な治療の流れをご紹介します。

カウンセリングと診断

はじめに、カウンセリングと診断を行います。現在の歯の状態や噛み合わせなどを確認し、患者さまの希望に沿った治療計画を立てるための診断を実施します。

銀歯の除去と歯の形成

既存の銀歯を丁寧に除去します。その後、詰め物や被せ物を作製するために、歯の形や噛み合わせを整えるための形成を行います。形成の際には、歯をできるだけ削らないように工夫して歯への負担を抑えます。

型取りと仮歯の装着

歯の状態が整ったら、型取りを行います。精密な型取りをもとに、セラミックの詰め物や被せ物を制作していきます。セラミックの製作には通常1〜2週間ほどかかるため、その間に仮歯を装着して日常生活に支障がないよう配慮します。

セラミックの装着と最終調整

セラミックが完成したら、実際に歯に装着します。位置や噛み合わせを細かく調整した上で、専用の接着剤でしっかり固定します。セラミックの詰め物や被せ物は、保険適用外のため金額が高額になるのが一般的です。

しかし、その分美しく丈夫な仕上がりになるので、審美性や耐久性を重視する方に選ばれています。また、セラミックにはいくつか種類があり、同じセラミックでも値段が異なります。

メンテナンス

治療後は、適切にメンテナンスを続けることが重要です。歯科医師に指示された頻度で受診し、口内の状態を確認してもらうようにしましょう。

また、ご家庭でもセルフケアを丁寧に行うことで、セラミックを長く使用できるようになります。

セラミックの種類

セラミック治療と一口にいっても、実際にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴や費用が異なります。銀歯の詰め物・被せ物にする場合、選択肢の中からご自身に合ったものを選ぶ必要があります。

ここでは、代表的なセラミック素材の種類について詳しく見ていきましょう。

オールセラミック

オールセラミックとは、金属を一切使用せず、セラミックのみで作られた歯科用素材です。透明感があり、天然の歯に近い色合いを再現できるため、特に前歯の治療に選ばれる傾向があります。

ジルコニア

ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど強度が高い素材で、奥歯など強い力がかかる部分にも使用可能な場合があります。また、見た目も非常に自然で、変色しにくいのが特長です。

しかし、硬すぎることで対合する歯を傷つける可能性があるため、使用方法については相談が必要です。

e-max（イーマックス）

e-maxは、ガラスセラミックスの一種であり、審美性と機能性のバランスが優れている素材です。透明感が高いため、自然な仕上がりが実現できます。適度な強度もあるため、奥歯にも使用可能ですが、ジルコニアにはやや硬度が劣るため、噛み合わせが強い方は注意が必要です。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックと歯科用レジンを混ぜあわせたもので、他の素材よりも費用を抑えられるのが特長です。見た目が自然で審美性が高いものの、長く使用すると変色したり、劣化して研磨剤によって表面が傷ついたりするデメリットもあります。

まとめ

銀歯をセラミックに交換する治療は、見た目の美しさや金属アレルギーのリスク回避など、多くのメリットがあります。治療の流れや費用、セラミックの種類による違いを理解することで、納得のいく選択が可能になるでしょう。

銀歯をセラミックに交換する際には、メリットとデメリットの両方をしっかり理解することが大切です。治療を希望する際には、まず信頼できる歯科医院でカウンセリングを受け、詳しい診断や費用の見積もりをもらいましょう。

銀歯のセラミックへの交換を検討されている方は、松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯治療に限らず、さまざまなお口のお悩みに対応し、患者様一人ひとりに寄り添った歯科医療で健康維持に努めております。当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。