おひさま歯科

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歯のお話

子どもの歯並びが悪いまま放置するリスクとは?矯正を検討するタイミングも

子どもの矯正について考える親子

こんにちは。松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」です。

「子どもの歯並びが気になるけれど、いつまで様子を見ていいの?」「特に気にしていなかったけれど、歯並びが悪いと何か問題がある?」と疑問を抱える保護者の方は多いです。

歯並びが悪いと、見た目の問題だけでなく、将来的な歯の健康や、発音、噛む機能などにさまざまな影響を与える可能性があります。そのため、子どもの歯並びについては早い段階から注意を払い、必要に応じて矯正治療を検討することが重要です。

この記事では、子どもの歯並びが悪くなる原因や、歯並びが悪いまま放置するリスク、矯正のタイミングについて詳しく解説します。

歯並びが悪い状態とは

受け口の子どもの口元

歯並びが悪い状態とは、歯が歯列のアーチに収まらず飛び出していたり、噛み合わせに異常が出たりしている状態を指します。歯が重なり合って生えていたり、歯がきちんと並ばずに隙間が開いていたりすることもあります。

不正咬合の種類

具体的には、以下のような不正咬合が挙げられます。

  • 受け口(反対咬合)
  • 出っ歯
  • 開咬
  • 交叉咬合
  • 過蓋咬合

受け口や出っ歯は、コンプレックスにもなりやすい歯並びといえるでしょう。上下の歯の位置や生え方に問題がある場合もありますが、顎の骨格に原因がある場合もあります。

開咬は、奥歯を噛み合わせた時に上下の前歯に隙間ができる歯並びです。前歯に隙間ができるため、空気が漏れて発音が不明瞭になったり、食べ物をうまく噛みきれなくなったりします。

交叉咬合や過蓋咬合は、噛み合わせが不適切な状態です。これらの状態を放置しているとさまざまな問題を引き起こす可能性があるため、早期に対処することが重要です。

子どもの歯並びが悪くなる原因

頬杖が癖の男の子

子どもの歯並びが悪くなる主な原因は、以下のとおりです。

口周りの癖

不適切な生活習慣が、歯並びに悪影響を与えることもあります。例えば、前歯で唇を噛む癖があると、前歯に継続的な圧力がかかり、歯が前方に傾く原因となります。

また、頬杖をつく、片側の歯だけで噛む、指しゃぶりをするなどといった習慣は、お口周りの筋肉のバランスを崩します。歯並びは口周りの筋肉にも支えられているので、このバランスが乱れていると歯並びも乱れる可能性があります。

うつ伏せ寝や長期間のおしゃぶりの使用なども、歯並びを乱す可能性がある習慣といえます。

遺伝

両親の歯並びが悪いと、子どもも悪くなる可能性が高くなります。歯並びそのものが遺伝するわけではありませんが、骨格や歯の大きさを遺伝する可能性があるからです。

遺伝の影響を完全に避けるのは難しいですが、お子さまの歯並びの問題のリスクに合わせて治療を検討することが重要といえるでしょう。また、お子様の矯正治療では顎の骨格の成長をコントロールできるので、歯並びの悪化を防げるケースもあります。

口呼吸

口呼吸は、歯並びに悪影響を与える原因の一つとして知られています。鼻呼吸をしていると、舌は上あごに軽く接しており、唇は自然に閉じています。

しかし、口呼吸の場合は舌の位置が下がるため、上あごの成長が不十分になりやすいです。これが、歯並びが乱れる原因になることも少なくありません。

虫歯

虫歯を放置していると、歯が溶けて形が変わり、その影響で歯並びが悪くなることがあります。

また、乳歯が虫歯で早期に脱落すると、空いた隙間に周囲の歯が移動してくることがあります。これによって永久歯のためのスペースがなくなると、歯並びが乱れやすいです。

食生活

食生活も、歯並びに影響を与える重要な要因です。柔らかい食品ばかり食べていると噛む力が十分に伝わらないため、顎の骨が健全に成長しにくくなります。その結果、歯が並ぶためのスペースを確保できず、歯並びが乱れることがあります。

子どもの歯並びが悪いまま放置するリスク

子どもの歯並びが悪いまま放置するリスクのイメージ

子どもの歯並びが悪いまま放置すると、見た目の問題だけではなく健康面や将来の生活の質にも影響を与える可能性があります。ここでは、歯並びが悪いまま放置するリスクを解説していきます。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

歯並びが悪いと、歯と歯が重なり合っている部分や、歯ブラシが届きにくい部分が増えます。その結果、磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。

特に、乳歯から永久歯に生え変わる時期は口腔内の環境が変化しやすく、適切なケアが不可欠です。歯並びが乱れていると、歯磨きがさらに難しくなって虫歯が多発するかもしれません。

発音が不明瞭になる

歯並びが悪いと、発音にも影響を及ぼします。特に、舌と歯の接触による発音が難しくなり、さ行・た行・ら行などの音が不明瞭になる場合があるでしょう。

発音の問題は、コミュニケーションにおいて大きなストレスとなり、自信の低下につながる可能性もあります。子どもの自信や社会性に影響を与える可能性もあるため、早期に対応すべきと言えるでしょう。

怪我をしやすくなる

特に、出っ歯や受け口などのように前歯が突出している歯並びの場合、転んだ時に口元をぶつける可能性が高くなります。前歯が折れて、治療が必要になるケースもあるでしょう。

また、前歯が内側に入り込んでいると、転倒した衝撃で上唇を歯で切ることもあります。

顎関節症になる

噛み合わせが悪いと、上下の歯がうまくかみ合わず、顎に余計な負担がかかります。顎関節に過剰な負担がかかると、顎関節症を引き起こす恐れがあります。

顎関節症になると、顎を動かしたときにカクカクと音が鳴ったり、口が開きにくくなったりします。顔周りの筋肉は首や肩などの筋肉とも繋がっているので、頭痛や肩こりにつながる可能性もあります。

見た目がコンプレックスになる

子どものうちに歯並びを改善しなければ、思春期以降に見た目がコンプレックスになることがあります。歯並びの悪さを気にして人前で口を開けて笑えなくなるなど、社会生活に大きな影響を及ぼす恐れもあるでしょう。

矯正を検討したほうがよい子どもの歯並び

矯正を検討したほうがよい子どもの歯並びを紹介する歯科衛生士の女性

歯並びには、すきっ歯や出っ歯、受け口など、さまざまなタイプがあります。子どもの成長とともに変化していく可能性もありますが、以下のような歯並びの場合は一度歯科を受診してみましょう。

  • 全体的に歯に隙間がある
  • 前歯が前方に突き出ている
  • 歯が噛み合っていない
  • 深く噛み合って下の歯があまり見えていない

子どもの矯正を検討するタイミング

子どもの矯正を検討するタイミングについて考えるイメージ

乳歯から永久歯への生えかわりが始まる6歳頃が、一つの目安になります。この時期の治療は1期治療と呼ばれ、歯が並ぶためのスペースを確保するための治療を実施します。

この時点で矯正治療を始めるかどうかは検査のうえで判断しますが、歯並びが気になっている場合は一度受診してみると良いでしょう。

永久歯への生え変わりが完了する12歳頃も、矯正治療を検討する時期とされています。この時期の治療は2期治療と呼ばれており、歯の位置を調整して歯並びを整えていきます。

ただし、お子さまの歯並びは成長とともに変化していきます。体が成長するのと同様に顎の骨も成長していくため、自然と歯並びの問題が軽減されていくケースもあるのです。

そのため、定期的に歯科医院を受診して経過を観察し、矯正治療の必要性や、実施するタイミングを検討しなければなりません。

まとめ

歯科医院で女の子の歯並びの確認をする様子

子どもの歯並びが悪い状態を放置すると、さまざまなリスクが伴います。歯並びの乱れは、見た目の問題だけでなく、噛み合わせの不具合や発音の問題、さらには虫歯や歯周病のリスク増加につながる可能性があります。

子どもの矯正治療は、成長発育を考慮しながら適切なタイミングで行うことが重要です。歯科医師との相談を重ね、お子さまに合った治療計画を立てることが、将来の健康的な口元を実現するための第一歩と言えるでしょう。

歯並びの乱れが気になる場合は、早めに歯科医院を受診してみてください。

お子さまの矯正治療を検討されている方は、松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯治療に限らず、さまざまなお口のお悩みに対応し、患者様一人ひとりに寄り添った歯科医療で健康維持に努めております。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

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