おひさま歯科

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歯のお話

ワイヤー矯正とはどんな矯正方法?メリットやデメリットも

ワイヤー矯正の模型

こんにちは。松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」です。

歯並びを整える矯正治療には、さまざまな方法があります。そのなかでも古くから多くの症例に用いられてきたのがワイヤー矯正です。ワイヤー矯正は、ブラケットと呼ばれる小さな装置を歯に取り付け、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていく治療法です。

矯正治療を検討する際には、治療法のメリットだけでなくデメリットについても理解しておくことが重要です。

この記事では、ワイヤー矯正の基本的な仕組みから種類、メリットとデメリットまでをわかりやすく解説します。自分に合った矯正方法を見つけるための参考にしてください。

ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正中の歯のイメージ

ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていく矯正治療のことです。ブラケットとワイヤーの力を利用して、歯を理想的な位置へゆっくりと導いていきます。

歯は、歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる骨に支えられています。ワイヤー矯正では、この骨の代謝作用を利用し、一定の力を加えることで歯が少しずつ動き、周囲の骨が再形成されて新しい位置で安定する仕組みです。

時間をかけて歯を正しい位置に誘導するため、自然で安定した結果を得ることができます。

ワイヤー矯正は、矯正治療のなかで最も歴史があり、信頼性の高い方法として広く用いられています。歯のねじれや重なり、すき間、上下のズレなど、幅広い症例に対応できるのが特徴です。

さらに、歯科医師が細かく力の加え方を調整できるため、噛み合わせまでしっかり整えることができます。

また、近年では金属製だけでなく、目立ちにくいセラミック製のブラケットやホワイトワイヤーも選択できるようになり、見た目を気にせず治療を受けられるようになりました。矯正中の見た目の不安が少なくなったことで、大人になってから矯正を始める方も増えています。

マウスピース矯正との違い

マウスピース矯正とワイヤー矯正を手にした歯科医のイメージ

ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、どちらも歯を動かして歯並びを整える治療ですが、装置の仕組みや治療の進め方には大きな違いがあります。まず最も大きな違いは、装置が固定式か取り外し式かという点です。

ワイヤー矯正では固定式の矯正装置を使用します。患者さん自身で装置を外すことはできませんが、常に歯に力をかけ続けることで歯を少しずつ移動させることができます。そのため、自己管理の必要がなく、装置のつけ忘れによって治療が遅れる心配がありません。

一方、マウスピース矯正では、透明なプラスチック製のマウスピースを毎日20〜22時間装着し、一定期間ごとに交換しながら歯を動かしていきます。見た目が自然で、装置を食事や歯磨きの際に取り外せるのが大きな特徴です。

しかし、装置の自己管理が欠かせません。装着時間が短いと予定通り歯が動かず、治療期間が延びる可能性もあります。

また、対応できる症例にも違いがあります。マウスピース矯正は軽度〜中等度の歯並びの乱れには対応できますが、複雑なケースでは、十分な効果を得られないことがあります。

その点、ワイヤー矯正は細かい力の調整が可能で、幅広い症例に対応できる点が強みです。

つまり、マウスピース矯正は見た目の自然さや取り外しの自由さを重視する方向けであり、ワイヤー矯正は治療の確実性や幅広い症例への対応力を重視する方向けの方法といえるでしょう。

どちらが良いかは、歯並びの状態やライフスタイルによって異なるため、歯科医師と相談してご自身に合った治療法を選ぶことが大切です。

ワイヤー矯正の種類

ワイヤー矯正の種類の表側矯正と裏側矯正のイメージ

ワイヤー矯正にはいくつかの種類があり、装置の取り付け位置や見た目の違いによって分類されます。

表側矯正

最も一般的なワイヤー矯正が表側矯正です。歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かします。治療効果が高く、幅広い症例に対応できる点が特徴です。近年では金属製だけでなく、目立ちにくいセラミック製のブラケットも選べるようになっています。

金属製は耐久性が高く、歯の動きを細かく調整しやすい一方で、見た目が気になる方もいます。そのため、審美性を考慮して、上の前歯だけをセラミック製のブラケットにすることも可能です。

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)にブラケットを装着する方法で、リンガル矯正とも呼ばれます。外からは装置が見えにくいため、仕事や学校などで矯正治療中であることを知られたくない方に人気があります。

その一方で、発音がしにくくなったり、舌に違和感を覚えたりする場合があります。また、装置が複雑な構造であるため、費用が高くなる傾向にあります。それでも、審美性を最優先したい方には非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、上の歯には裏側矯正を、下の歯には表側矯正を採用する治療法です。上の歯は話したり笑ったりしたときに見えやすいため、審美性を重視して歯の裏側に装置を取り付けます。

一方、下の歯は見えにくいので表側に装置を装着し、発音のしやすさや費用負担を抑えることができます。見た目と機能性を両立したバランスの良い治療法として、人気があります。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正のメリットを説明するイメージ

ワイヤー矯正には、歯並びや噛み合わせを改善するために効果的であるということ以外にも、さまざまなメリットがあります。ここでは、ワイヤー矯正のメリットについて詳しくご紹介します。

さまざまな症例に対応できる

ワイヤー矯正の最大の魅力は、軽度から重度まで幅広い症例に対応できる点です。歯のねじれや上下のズレ、噛み合わせの不調和など、複雑な歯列にも適応できます。特に骨格的な問題を伴うケースでは、ワイヤー矯正が唯一の選択肢となることもあります。

装置の自己管理が不要

マウスピース矯正のように装置を取り外す必要がなく、自己管理の負担が少ないのもワイヤー矯正のメリットです。装置が常に歯に固定されているため、装置のつけ忘れや装着時間の不足といったトラブルが起こりません。そのため、自己管理が苦手な方に選ばれています。

精度の高い歯の移動が可能

ワイヤー矯正では、歯科医師がワイヤーの形状や力の加え方を細かく調整することで、精密な歯の移動が可能です。歯1本1本を細かくコントロールできるため、最終的な噛み合わせの完成度が高くなります。

装置の種類によって目立ちにくくできる

近年では、金属の代わりにセラミック製のブラケットやホワイトワイヤーを使用することで、見た目の負担を軽減できます。人前に出る仕事をしている方でも、自然な印象のまま治療を続けることが可能です。

噛み合わせの改善も期待できる

ワイヤー矯正は単に歯並びを整えるだけでなく、噛み合わせのバランスを整えることにも優れています。上下の歯の接触関係が正しくなることで、咀嚼機能が向上し、顎関節や筋肉への負担軽減にもつながります。

ワイヤー矯正のデメリット

ワイヤー矯正のデメリットを説明するイメージ

一方で、ワイヤー矯正にはいくつかのデメリットもあります。

歯磨きがしにくい

装置が歯に固定されているため、ブラケットやワイヤーの周囲に食べかすやプラークが溜まりやすくなります。虫歯や歯肉炎を防ぐためには、専用のブラシやデンタルフロスを使って丁寧にケアを行うことが重要です。

痛みを感じることがある

ワイヤー矯正では、装置を調整した直後や新しいワイヤーに交換した直後に痛みや違和感を覚えることがあります。これは、歯に力が加わることで歯が少しずつ動き始めるために起こる自然な反応です。

歯が動く際、歯を支える骨や歯ぐきの組織に刺激が加わることで軽い炎症が起き、その結果として痛みや圧迫感が生じるのです。痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的には調整後2〜3日ほどでピークを迎え、その後は徐々におさまっていきます。

金属アレルギーのリスクがある

ワイヤー矯正で使用されるブラケットやワイヤーには、金属が含まれている場合があります。金属アレルギーがあると、口の中の粘膜が赤くなったり、かゆみや腫れ、ただれなどの症状が現れたりすることがあります。

特に、長期間にわたり金属が口内に触れる矯正治療では、アレルギーの有無を事前に確認しておくことが大切です。

定期的な通院が必要

ワイヤー矯正では、装置を細かく調整しながら歯を動かしていくため、定期的な通院が欠かせません。一般的には1か月に1回ほどのペースで通院し、歯科医師がワイヤーの交換や微調整を行います。この調整によって、歯が計画通りの方向とスピードで移動するようコントロールされます。

しかし、仕事などで忙しく、スケジュールの調整が難しいという方にとって、定期的に通院しなければならないという点は、デメリットといえるでしょう。

まとめ

ワイヤー矯正をした美しい歯ならびの女性

ワイヤー矯正は、長い歴史を持つ信頼性の高い治療法です。複雑な歯並びや噛み合わせにも対応でき、精密な歯の移動が可能である点が大きな魅力といえます。

一方で、歯磨きのしにくさなどのデメリットも存在するため、事前に理解したうえで検討することが大切です。自分のライフスタイルや希望に合った方法を歯科医師と相談のうえ選択しましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯治療に限らず、さまざまなお口のお悩みに対応し、患者様一人ひとりに寄り添った歯科医療で健康維持に努めております。

当院の診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

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