歯のコラム

インビザライン・ファーストとは?メリットやデメリット、治療の流れも


インビザライン・ファーストについて考える女の子

こんにちは。松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」です。

お子さんの歯並びが気になって矯正治療を検討されている保護者の方がいらっしゃるのではないでしょうか。「目立ちにくい方法はあるのだろうか?」と考える保護者の方も少なくありません。そのような中で耳にする機会が増えているのがインビザライン・ファーストです。

しかし、名前は知っていても、どのような治療なのかまではわからないという方も多いでしょう。また、治療にはメリットだけでなく、事前に知っておきたい注意点もあります。納得したうえで治療を始めるためには、正しい知識を身につけることが大切です。

この記事では、インビザライン・ファーストとはどのような矯正方法か解説します。メリットやデメリット、治療の流れについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インビザライン・ファーストとは

小児矯正で使用するインビザライン・ファーストのマウスピース

インビザライン・ファーストとは、乳歯と永久歯が混ざっている時期の子どもを対象とした矯正治療です。透明なマウスピースを一定期間ごとに交換しながら、少しずつ歯を動かし、歯並びとかみ合わせを整えていきます。

インビザライン・ファーストは、歯並びを整えるだけでなく、これから生えてくる永久歯がきれいに並びやすい環境づくりも目的としています。

治療を始める前には、お口の中の状態を確認し、レントゲン撮影や口腔内スキャンなどの検査を行います。その結果をもとに歯科医師が治療計画を作成し、歯がどのように動いていくかをデジタル上で確認したうえで、一人ひとりに合わせたマウスピースを作製します。

治療中は決められた順番でマウスピースを交換しながら、歯を計画的に動かしていきます。

インビザライン・ファーストのメリット

インビザライン・ファーストのメリットのイメージ

インビザライン・ファーストには、日常生活への負担に配慮しながら治療を進められる点など、さまざまなメリットがあります。ここでは、主なメリットについて詳しく解説します。

装置が目立ちにくい

インビザライン・ファーストでは、透明なマウスピースを使用します。そのため、装着していても口元が目立ちにくいことがメリットです。

お子さんのなかには、人前で話したり笑ったりするときに口元が気になる場合があります。透明なマウスピースであれば、学校生活や習い事、写真撮影など、さまざまな場面でも装置が目につきにくく、ふだんどおりに過ごしやすくなります。

取り外しができて衛生的

インビザライン・ファーストで使うマウスピースは、食事や歯みがきの際に取り外せます。

食事のときはマウスピースを外すため、ふだんどおりに食事を楽しめます。また、歯みがきもいつもと同じように行えるので、歯のすみずみまで磨きやすく、お口の中を清潔に保ちやすいことがメリットです。

マウスピース自体も取り外して洗浄できるため、毎日お手入れをすることで清潔な状態を維持しやすくなります。お口の中だけでなく、装置もきれいに管理できることは、インビザライン・ファーストならではの利点といえるでしょう。

痛みや違和感が少ない

インビザライン・ファーストは、一度に大きく歯を動かすのではなく、マウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていく治療です。そのため、治療中の痛みや違和感は少ないとされています。

ただし、新しいマウスピースに交換した直後は、歯が押されるような感覚を覚えたり軽い痛みを感じたりすることがあります。これは歯が計画どおりに動き始めているサインの一つで、多くの場合は数日ほどで気にならなくなります。

また、マウスピースは一人ひとりの歯並びに合わせて作製されるため、お口の中になじみやすく、装置が頬や唇に当たる違和感も少ないとされています。

抜歯を避けられる可能性が高い

インビザライン・ファーストでは、成長中のあごの発育を活かしながら、永久歯が並ぶためのスペースを確保できるよう治療を進めます。

永久歯が生えてくるスペースが不足すると、歯が重なって生えたり、歯並びが乱れたりすることがあります。成長期のうちに治療を始めることで、歯が並ぶスペースを確保しやすくなる場合があります。その結果、抜歯を行わずに治療できるケースもあるのです。

インビザライン・ファーストのデメリット

インビザライン・ファーストのデメリットのイメージ

次に、インビザライン・ファーストのデメリットについて解説します。

装着時間を守らないと効果が出にくい

インビザライン・ファーストは、マウスピースを決められた時間装着しながら、少しずつ歯を動かしていく治療です。そのため、装着時間が短いと歯が計画どおりに動きにくくなり、治療期間が延びることがあります。

また、マウスピースを外している時間が長くなると、次に使用するマウスピースが入りにくくなることもあります。その場合は、新しいマウスピースへ交換できず、治療計画の見直しが必要になるケースもあります。

特に子どもは、学校や遊びに夢中になってマウスピースを外したまま忘れてしまうことがあります。そのため、保護者の方がお子さんの装着状況を確認し、声をかけながらサポートすることが大切です。

適応できる症例が限られる

インビザライン・ファーストは、すべての歯並びやかみ合わせに対応できる治療ではありません。お口の状態によっては、ほかの矯正治療を選択する場合があります。

例えば、歯の重なりが大きい場合や、かみ合わせのずれが大きい場合などは、インビザライン・ファーストだけでは十分な改善が難しいことがあります。また、永久歯の生え方やあごの成長の状態によっても、治療方法は変わります。

そのため、治療を始める前には、レントゲン撮影や口腔内スキャンなどの検査を行い、お口の状態を詳しく確認します。検査結果をもとに、歯科医師が一人ひとりに合った治療方法を提案します。

紛失や破損のリスクがある

インビザライン・ファーストは、食事や歯みがきの際にマウスピースを取り外せることがメリットです。

一方で、取り外す機会があるため、紛失や破損には注意が必要です。例えば、外したマウスピースをティッシュに包んだまま捨ててしまったり、机やカバンの中に入れたまま見失ったりすることがあります。また、ペットが噛んでしまい、使用できなくなるケースもあります。

紛失や破損を防ぐためには、マウスピースを外したら必ず専用ケースに入れる習慣をつけることが大切です。保護者の方も、お子さんが正しく保管できているか見守るようにしましょう。

保護者の方のサポートが不可欠

インビザライン・ファーストは、お子さんだけで治療を進めるのではなく、保護者の方の協力も大切な治療です。

子どもは学校や遊びに夢中になると、マウスピースの装着を忘れたり、外したままにしてしまったりすることがあります。また、お手入れや保管が十分にできないこともあるため、保護者の方が毎日確認しながらサポートすることが重要です。

インビザライン・ファーストの治療の流れ

お口のチェックを受ける男の子

インビザライン・ファーストは、検査から治療完了までいくつかの段階を経て進められます。ここでは、一般的な治療の流れをご紹介します。

初診・カウンセリング

インビザライン・ファーストを希望する場合は、まず初診・カウンセリングを受けます。

初診では、お子さんの歯並びやかみ合わせ、お口の中の状態を確認し、現在のお悩みや気になっていることを伺います。そのうえで、インビザライン・ファーストによる治療が可能かを確認し、治療の進め方やおおよその治療期間、費用などについて説明します。

また、治療を始める時期や治療中の生活についてなど、気になることがあれば、この段階で相談しておくと安心です。疑問や不安を解消したうえで、治療を始めるかどうかを検討できます。

精密検査・治療計画の立案

治療を希望される場合は精密検査を行います。

精密検査では、レントゲン撮影や口腔内写真の撮影、口腔内スキャンなどを実施し、歯並びやかみ合わせだけでなく、永久歯の生え方やあごの状態も詳しく確認します。これらの検査は、お子さんのお口の状態を正確に把握し、安全に治療を進めるために欠かせません。

検査結果をもとに、一人ひとりのお口の状態に合わせた治療計画を作成します。口腔内スキャンのデータを活用して、歯がどのように動いていくのかをシミュレーションし、治療期間の目安や治療の進め方について説明します。

マウスピースの作製と装着

治療計画に同意したら、その内容をもとにお子さん専用のマウスピースを作製します。完成後は歯科医院で装着し、歯にしっかり合っているかを確認します。

症例によっては、歯を効率よく動かすためにアタッチメントと呼ばれる小さな樹脂を歯の表面に取り付けることがあります。アタッチメントは歯と同じような色をしているため、目立つことはほとんどありません。

初回の装着時には、マウスピースの着脱方法やお手入れの方法、装着時間などについて説明を受けます。わからないことがあれば、このときに確認しておくと安心です。

その後は、歯科医師の指示に従って新しいマウスピースへ交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。マウスピースを正しく使用することが、計画に沿って治療を進めるために大切です。

定期的な通院と経過確認

マウスピースの装着を始めたあとは、歯科医師の指示に従って定期的に通院します。通院では、歯が治療計画どおりに動いているかや、マウスピースが歯にしっかり合っているかを確認します。

歯の動きやマウスピースの使用状況によっては、治療計画を見直す場合もあるでしょう。そのため、決められた通院日を守ることが大切です。

また「マウスピースが浮いてしまう」「入りにくい」「装着時間を守るのが難しい」といったことがあれば、早めに歯科医師に相談しましょう。早めに対応することで、治療への影響をできるだけ抑えられる場合があります。

治療完了・保定期間

計画していた歯の移動が終了すると、治療はひと区切りとなります。

ただし、治療が終わったからといって、そのまま何もしなくてよいわけではありません。歯は動かしたあとに元の位置へ戻ろうとする後戻りが起こることがあります。

そのため、整えた歯並びを維持するために、保定装置を使用する保定期間に入ります。保定期間中も定期的に通院し、歯並びに変化がないかや、お口の成長に問題がないかを確認します。

きれいに整えた歯並びを維持するためには、保定期間も大切な治療の一部です。歯科医師の指示に従って保定装置を使用し、定期的な受診を続けましょう。

まとめ

インビザライン・ファーストを手に笑顔を見せる男の子

インビザライン・ファーストは、成長期のお子さんを対象とした矯正治療で、永久歯が並ぶためのスペースを確保しながら歯並びやかみ合わせを整えることを目指します。

透明で目立ちにくく、取り外しができるなどのメリットがある一方で、装着時間を守ることや保護者の方のサポートが欠かせません。

また、すべての症例に対応できるわけではないため、治療を始める前には精密検査を受け、お子さんのお口の状態に合った治療方法かどうかを確認することが大切です。

お子さんの歯並びが気になる場合は、まずは歯科医院で相談してみましょう。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯治療に限らず、さまざまなお口のお悩みに対応し、患者様一人ひとりに寄り添った歯科医療で健康維持に努めております。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

藤田 陽平

■この記事の監修者

藤田 陽平

経歴
  • 昭和57年6月15日に生誕
  • 平成13年 私立愛光高校 卒業
  • 平成20年 国立広島大学歯学部歯学科 卒業
  • 平成26年 愛媛大学大学院口腔顎顔面外科学 卒業 医学博士号取得
  • 令和3年5月 6年間の勤務医を経ておひさま歯科クリニック開院
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 国際インプラント学会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本歯科麻酔学会
  • JACID (日本口腔インプラント学会指定研修施設)
  • AII (Advanced Implant Institute of Japan)
  • 明石矯正研修会(ベーシック、アドバンス)
  • 髙橋研究会(根管治療研究会)
  • JIADSペリオコース
  • 日本口腔筋機能療法(MFT)学会
  • 四国SJCD
  • MBC 松山歯科衛生士専門学校 非常勤講師

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