089-972-0135虫歯治療・根管治療
虫歯治療で私たちが一番大切にしていること
「冷たいものが歯にしみる」
「歯に黒い点があるのが気になる」
「何もしなくても、ズキズキと痛む」
虫歯の症状は、日常生活において大きな苦痛や不安をもたらします。
私たち、おひさま歯科クリニックの役割はまず、そのつらい症状を一日でも早く取り除くことです。
しかし、私たちの虫歯治療が目指すゴールはそこに留まりません。
その場しのぎで痛みを取り、ただ詰め物をするだけの治療では本当の意味で患者様のお口の健康を守ったことにはならないからです。
私たちが考える虫歯治療の理想形
私たちが考える虫歯治療の理想形は、以下の4つの柱で成り立っています。
- できるだけ歯を削らない、そして抜かないこと
- 治療に伴う痛みを、限に抑えること
- 機能的にも見た目にも、美しく修復すること
- そして、二度と虫歯を再発させないこと
一本一本の歯は、かけがえのない財産です。その財産を大限に守り、治療後も長く健康な状態で維持していくこと。
それが、おひさま歯科クリニックが実践する患者様の未来を見据えた虫歯治療です。
そもそも虫歯とはどのようにしてできるのか
虫歯は、ある日突然できるわけではありません。
お口の中で、いくつかの悪条件が重なり合うことで時間をかけてゆっくりと進行していきます。
なぜ虫歯ができるのか、その仕組みをご理解いただくことがご自身の歯を守るための第一歩となります。
虫歯を引き起こす4つの要因
虫歯の発生には、主に4つの要因が関係していると言われています。これら4つの円がすべて重なり合った時に、虫歯のリスクが生まれます。
1. 歯の質
- 歯のエナメル質の硬さや、唾液の量・質など生まれ持った体質的な要素です。
歯の質が弱い、あるいは唾液による自浄作用が低いと虫歯になりやすい傾向があります。
2. 細菌（ミュータンス菌）
- 虫歯の主な原因菌です。お口の中の歯垢（プラーク）の中に棲みつき、食べ物に含まれる糖分を分解して「酸」を作り出します。
この酸が、歯の表面を溶かしてしまうのです。
3. 糖分
- ミュータンス菌の栄養源となるものです。特に、砂糖が多く含まれるお菓子やジュースは大量の酸を作り出す原因となります。
4. 時間
- 食事やおやつを食べた後、お口の中が酸性の状態になっている時間の長さです。間食が多い、だらだらと食べ続けるといった習慣があると、歯が酸にさらされる時間が長くなり虫歯のリスクが高まります。
虫歯の進行段階と治療法
虫歯は、その進行度によって症状や治療法が大きく異なります。早期に発見できれば、それだけ歯への負担が少ない簡単な治療で済む可能性が高まります。
| 進行段階 | 状態 | 主な症状 | 一般的な治療法 |
|---|---|---|---|
| C0 | 初期う蝕 | 歯の表面が白く濁る。穴は開いていない | 痛みなどの自覚症状は、ほぼありません |
| C1 | エナメル質う蝕 | 歯の表面のエナメル質が溶け、黒っぽい、あるいは茶色い小さな穴が開く | この段階でも、痛みを感じることは稀です |
| C2 | 象牙質う蝕 | 虫歯がエナメル質の下にある象牙質まで達する | 冷たいものや甘いものが、歯にしみるようになります |
| C3 | 神経に達したう蝕 | 虫歯が歯の中心にある神経（歯髄）にまで達する | 何もしなくてもズキズキと激しく痛むようになります。温かいものがしみたりもします |
| C4 | 残根状態 | 歯の大部分が溶けて崩れ、根の部分だけが残った状態 | 神経が死んでしまうと、一時的に激しい痛みはなくなりますが根の先に膿が溜まると、再び激しく痛んだり歯茎が腫れたりします |
このように、虫歯は放置すればするほど治療は大掛かりになり、痛みも増し終的には大切な歯を失うことに繋がります。
「少ししみるだけ」と軽く考えず、異変を感じたらなるべく早くご相談いただくことがご自身の歯を守る上で何よりも重要です。
おひさま歯科クリニックの精密虫歯治療
当院では、患者様の大切な歯をできるだけ傷つけず長く健康に保つための精密な虫歯治療を実践しています。
その治療を支えているのが、私たちのこだわりとそれを実現するための設備です。
こだわり1：正確な診査・診断から始まる
適切な治療は、適切な診断なくしてはあり得ません。
私たちは、まずお口の中の状態を正確に把握することに全力を注ぎます。
デジタルX線機器
歯と歯の間や、詰め物の下などに隠れて外からでは見えない虫歯を発見するために、レントゲン撮影は不可欠です。
当院では、従来のレントゲンに比べて体への放射線量を大幅に抑えることができるデジタルのX線システムを導入しています。
少ない負担で、より鮮明な画像を得ることができ診断の精度を高めます。
診療の見える化
「今、何をされているんだろう？」という不安は、治療への恐怖心に繋がります。
当院では、お口の中を撮影する専用のカメラ（口腔内カメラ）を用いて患者様ご自身の目で、虫歯の状態を確認していただきます。
どこに虫歯があり、これからどのように治療していくのかを視覚的にご理解いただくことで、安心して治療に臨んでいただけます。
こだわり2：MI（ミニマルインターベンション）の実践
MIとは「Minimal Intervention（小限の侵襲）」の略で、できるだけ歯を削らずできるだけ神経を取らず、生まれ持った歯を大限に残すという考え方です。
一度削ってしまった歯は、二度と元には戻りません。治療のために歯を削る範囲が大きければ大きいほど、その歯の寿命は短くなる傾向にあります。
当院では、このMIの考え方を基本とし特に「歯科用マイクロスコープ」を駆使することでそれを高いレベルで実現しています。
マイクロスコープは、視野を肉眼の何倍にも拡大できるいわば「歯科用の顕微鏡」です。
これを用いることで、虫歯に侵された部分と健康な歯質との境目を明確に見分けることができます。
その結果、削る必要のない健康な部分を誤って削ってしまうことなく虫歯だけを精密に、そして小限の範囲で取り除くことが可能になるのです。
こだわり3：痛みを抑えるための様々な工夫
「歯医者は痛いから苦手だ」という方は、少なくありません。
私たちは、治療に伴う痛みを少しでも和らげるために様々な工夫をしています。
麻酔の際には、まず歯茎に塗るタイプの表面麻酔で感覚を鈍らせ極細の注射針を用いて、ゆっくりと一定の圧力で麻酔液を注入します。
また、歯を削る際には従来の「キーン」という金属音や振動が少ない「電動ハンドピース」を使用しています。これにより、患者様が感じる不快感や恐怖心を大きく軽減することができます。
こだわり4：機能と審美を両立する修復
虫歯を取り除いた後は、削った部分を補う「修復治療」を行います。当院では、お口全体の健康と見た目の美しさの両方を考慮した修復方法を選択します。
コンポジットレジン（CR）修復
比較的小さな虫歯の治療に用いる方法です。コンポジットレジンという、歯の色に似た白い樹脂を削った部分に直接詰めて、特殊な光を当てて固めます。
治療が1日で完了し、見た目も自然で金属を使わないためアレルギーの心配もありません。
セラミック修復（インレー・クラウン）
虫歯の範囲が広い場合には、より強度と耐久性に優れたセラミックによる詰め物（インレー）や被せ物（クラウン）をお勧めすることがあります。
セラミックは、天然の歯に近い透明感と色調を再現でき汚れも付きにくいため、審美性に優れています。
また、歯と緊密に接着するため隙間から虫歯が再発するリスクが低いのも特徴です。
当院では、院内に設置したCAD/CAMシステム（ミリングマシン）を用いて精度の高いセラミック修復物を短期間で作製することも可能です。
歯の神経を守る当院の「精密根管治療」
虫歯が歯の神経（歯髄）にまで達してしまった場合、激しい痛みを伴うようになります。この段階になると、歯の根の中をきれいにする「根管治療」が必要となります。
根管治療は、歯を抜かずに残すためのの砦ともいえる非常に重要な治療です。
根管治療が難しい理由
- 歯の根の中は、肉眼では直接見ることができません。暗くて狭いだけでなく、根の形は人それぞれで複雑に枝分かれしていたり、湾曲していたりします。この複雑な迷路のような空間から、汚染された神経や組織をすべて取り除くのは至難の業です。
もし、少しでも取り残しがあればそこから再び細菌が繁殖し、数年後に再発して痛みや腫れを引き起こす原因となります。
精密根管治療を支える当院のこだわり
- 根管治療の成功率を高め、患者様の大切な歯を守り抜くために当院では以下の取り組みを徹底しています。
ラバーダム防湿
治療する歯だけを露出し、他の部分をゴムのシートで覆う「ラバーダム防湿」を必ず行います。
唾液の中には、非常に多くの細菌が含まれています。
ラバーダムを使用することで、治療中に唾液が根管の中へ侵入するのを防ぎ無菌的な環境下で、清潔な治療を行うことができます。
これは、根管治療の成功率を大きく左右する極めて重要なステップです。
歯科用マイクロスコープによる「見える治療」
当院では、根管治療においてもマイクロスコープを大限に活用します。
暗くて見えなかった根管の内部を、明るくそして大きく拡大して観察することで汚染物質の取り残しを防ぎ、隅々まで精密に清掃・消毒を行うことが可能になります。
従来、歯科医師の経験と指先の感覚に頼らざるを得なかった治療を「目で見て確認しながら行う」確実な治療へと変えることができるのです。
「もう虫歯にならない」ために
虫歯治療が完了しても、それはゴールではありません。むしろ、健康な状態を維持していくための新たなスタートです。
私たちは、治療を終えた患者様に対し「なぜ、この歯が虫歯になってしまったのか」その根本的な原因を一緒に考える時間を設けています。
それは、日々の歯磨きの癖かもしれませんし、食生活やあるいは噛み合わせの問題かもしれません。原因が分からなければ、また同じことの繰り返しになってしまいます。
その方だけの予防プログラム
原因を突き止め、そのリスクに応じたその方だけの予防プログラムを立案します。
歯科衛生士による専門的なクリーニング（PMTC）や、正しい歯磨き方法の再確認、フッ素の定期的な塗布などを通じて虫歯の再発を徹底的に防ぎます。
おひさま歯科クリニックは、治療するだけの場所ではありません。
皆様のお口の健康を、生涯にわたって守り育てていくパートナーでありたいと願っています。