089-972-0135口腔外科・親知らず治療
口腔外科認定医だからこそできる専門性の高い外科処置
「口腔外科」という言葉を聞くと「なんだか怖いことをされそう」「大きな病院で受ける特別な治療」といったイメージをお持ちになる方がいらっしゃるかもしれません。
口腔外科とは、その名の通りお口の中（口腔）、顎、そしてお顔周りの様々な病気やケガを対象とする歯科の中でも特に外科的な処置を専門とする診療科です。
皆様にとって最も身近なものでは「親知らずの抜歯」がありますが、その他にも顎の関節の不調（顎関節症）や、お口の中のできもの、転倒などによる外傷の処置も口腔外科の領域となります。
おひさま歯科クリニックの院長である私は、大学病院の口腔外科で長年専門的なトレーニングを積み、様々な難症例の治療に携わってきました。
そして、日本口腔外科学会が認定する「認定医」の資格を有しています。
これは、地域の皆様がわざわざ遠くの大きな病院へ足を運ぶことなく、このクリニックの中で大学病院レベルの質の高い外科処置を安心して受けていただくことができる体制が整っているということを意味します。
外科処置には、不安や恐怖心が伴うのは当然のことです。
私たちは、患者様一人ひとりのお気持ちに深く寄り添い何よりも「安全性」を最優先した治療を行うことを固くお約束します。
親知らずについて知ってほしいこと
口腔外科で最も多くご相談をいただくのが、親知らずに関するお悩みです。
まずは、親知らずとはどのような歯でなぜ問題を起こしやすいのかについてご説明します。
親知らずとはどのような歯か
親知らずとは、一番奥に生えてくる永久歯の一つです。
正式には「第三大臼歯」と呼ばれ、多くの場合10代後半から20代前半にかけて生えてきます。
昔の人の寿命が短かった時代には、親が亡くなった後に生えてくることが多かったため「親知らず」という名前が付いたと言われています。
なぜ親知らずは問題を起こしやすいのか
現代人は、食生活の変化などにより昔の人に比べて顎の骨が小さくなる傾向にあります。
そのため、最後に生えてくる親知らずがきちんと生えるためのスペースが不足していることが多いのです。
十分なスペースがないために、親知らずは様々な不自然な生え方をしてしまいます。
- 斜めに生える
- 横向きに生える（水平埋伏）
- 一部だけが歯肉から出ている（半埋伏）
- 骨の中に完全に埋まっている（完全埋伏）
このような不自然な生え方をすると、お口の中に様々なトラブルを引き起こす原因となります。
親知らずをそのままにしておくリスク
まっすぐに生えていて、きちんと機能している親知らずであれば必ずしも抜く必要はありません。
しかし、多くの場合親知らずは以下のような問題を引き起こす可能性があります。
1. 虫歯
一番奥にある親知らずは、歯ブラシが届きにくく非常に磨きにくい場所です。
そのため、親知らず自身が虫歯になってしまうだけでなくさらに深刻なのは、その手前にある大切な歯（第二大臼歯）まで道連れのように虫歯にしてしまうリスクが非常に高いことです。
2. 歯肉の炎症（智歯周囲炎）
不完全に生えた親知らずと歯肉の間には、汚れが溜まりやすい深い溝ができます。
そこに細菌が繁殖し、仕事の疲れや寝不足などで体の抵抗力が落ちた時に歯茎が赤く腫れたり、膿が出たり口が開けられないほど激しく痛んだりすることがあります。
これを「智歯周囲炎（ちししゅういえん）」と呼びます。
3. 歯並びへの影響
横向きに生えた親知らずが、手前の歯をぐいぐいと押し続けることで全体の歯並びが乱れてしまう原因になることがあります。
せっかく矯正治療で整えた歯並びが、親知らずが原因で後戻りしてしまうということも少なくありません。
4. 口臭の原因
磨き残しが多くなるため、細菌が繁殖し不快な口臭の原因となることがあります。
5. 嚢胞（のうほう）や腫瘍の原因
これは非常に稀なケースですが、骨の中に埋まったままの親知らずの周りに病的な袋（嚢胞）ができ、それが徐々に大きくなって顎の骨を溶かしてしまうことがあります。
このように、多くの親知らずはお口の中に利益をもたらすよりも、様々な問題を引き起こすリスクを抱えています。
ご自身の親知らずが、抜いた方が良い状態なのかそれともそのままで問題ないのか。
それを的確に診断することが、将来のお口の健康を守る上でとても大切になります。
おひさま歯科クリニックの安心できる親知らず治療
当院では、親知らずの抜歯に対して患者様が抱く「怖い」「痛い」というイメージを少しでも和らげ「安心して任せられる」と感じていただけるよう、専門的な知識と技術、そして設備を整えています。
こだわり1：口腔外科認定医による的確な診断と手技
院長は、口腔外科の認定医として大学病院で数多くの難症例の抜歯を経験してきました。
骨の中に深く埋まっている親知らずや、神経に近接している難しい親知らずの抜歯も日常的に行っています。
その豊富な経験は、手術時間を短縮し術後の腫れや痛みを最小限に抑える低侵襲な（体への負担が少ない）抜歯に繋がります。
解剖学的な深い知識に基づいた、安全で確実な手技で治療を行います。
こだわり2：歯科用CTによる三次元的な精密診断
特に、下の親知らずのすぐ近くには「下歯槽神経（かしそうしんけい）」という、下唇の感覚などを司る非常に重要な神経が通っています。
従来の二次元のレントゲン写真だけでは、この神経と親知らずの根との正確な位置関係を把握することは困難です。
当院では、抜歯の前に必ず歯科用CTによる撮影を行いこの神経と歯の根との距離や位置関係を、三次元的にそしてミリ単位で正確に把握します。
この情報を基に、神経を傷つけるリスクを限りなくゼロに近づけるための安全な抜歯計画を立案します。
安全な治療は、安全な診断から始まります。
こだわり3：「親知らず外来」と即日抜歯への対応
「急に親知らずが痛み出したので、今日抜いてほしい」
「仕事が忙しいので、何度も通院するのは難しい」
そのような患者様の声にお応えするため、当院では「親知らず外来」を設けています。
お口の中の状態や、炎症の程度にもよりますが検査・診断の結果、安全に抜歯が可能であると判断した場合には初診当日に抜歯まで行う「即日抜歯」にも対応しています。
つらい痛みを、我慢する必要はありません。
まずはお気軽にご相談ください。
（※炎症が非常に強い場合など、当日の抜歯が適切でないと判断した際にはまずはお薬で炎症を抑え、後日改めて抜歯の日程を調整させていただくこともあります）
こだわり4. 手術への不安を和らげる「静脈内鎮静法」
抜歯に対して、極度に強い恐怖心をお持ちの方や以前の治療で気分が悪くなった経験のある方、あるいは嘔吐反射が強い方のために当院では「静脈内鎮静法」をご用意しています。
点滴によって鎮静薬を投与することで、うたた寝をしているような非常にリラックスした状態で手術を受けることができます。
意識が完全になくなるわけではありませんが、不安や恐怖心は大幅に軽減され気づいた時には、すべての処置が終わっているという感覚です。
抜歯が怖くて、ずっと治療をためらっていた方もこの方法で安心して治療を終えられています。
親知らず抜歯の具体的な流れと術後の注意点
ステップ1：診査・診断・ご説明
まず、レントゲンやCTを撮影し親知らずの状態や、周りの神経・血管との位置関係を詳細に確認します。
その結果を基に、抜歯の必要性、具体的な手順、考えられるリスク、そして術後の経過について患者様にご納得いただけるまで詳しくご説明します。
ステップ2：抜歯処置
当日は、まず抜歯する歯の周りに十分に局所麻酔を行いますので、処置中に痛みを感じることはありません。
麻酔が効いたことを確認した後、抜歯を開始します。
簡単な抜歯であれば、数分で完了します。
横向きに生えているなど、難しい抜歯の場合は歯肉を切開したり、歯や骨を少し削ったりする処置が必要となりますがこれも豊富な経験に基づき、できるだけ短時間でスムーズに行います。
抜歯後は、傷口を縫い合わせ（縫合）止血を確認して終了です。
ステップ3：術後の経過と注意点
抜歯後には、ある程度の痛みや腫れ、出血が伴います。
これらは、体の正常な治癒反応ですのでご安心ください。
痛みに対しては、痛み止めのお薬を処方します。
術後の生活では、以下の点にご注意ください。
- お薬は、指示通りに服用してください（抗生物質は、症状がなくても最後まで飲み切ることが重要です）
- 抜歯当日は、激しい運動、長時間の入浴、飲酒は避けてください（血行が良くなると、出血しやすくなります）
- 強いうがいはしないでください（傷口の血の塊が取れてしまい、治りが悪くなる原因となります）
- 傷口を、指や舌で触らないようにしてください
- 食事は、麻酔が完全に覚めてから反対側の歯で、柔らかいものを摂るようにしてください
ステップ4：消毒・抜糸
通常、抜歯の翌日に傷口の状態を確認し、消毒を行います。
そして、約1週間後に歯肉を縫い合わせた糸を抜く「抜糸」のためにご来院いただきます。
親知らず以外の口腔外科治療について
おひさま歯科クリニックの口腔外科では、親知らずの抜歯以外にもお口周りの様々なトラブルに対応しています。
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顎関節症
- 「顎が痛い」「口が開きにくい」「カクカク音がする」といった症状の診断と治療（マウスピース作製など）
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口腔粘膜疾患
- なかなか治らない口内炎や、お口の中にできた白い膜ヒリヒリするできものなどの診断
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歯科外傷
- 転んだり、ぶつけたりして歯が欠けたり、抜けたりグラグラになった場合の処置、唇や舌のケガの処置
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嚢胞の摘出
- 顎の骨や歯茎にできた、膿の袋（嚢胞）などを摘出する小手術
「これは歯医者さんで相談することなのかな？」と迷うようなお口周りの異常でも、専門的な診断が可能です。
何か気になることがありましたら、一人で悩まずお気軽にご相談ください。