089-972-0135訪問歯科
歯科医療をご自宅・施設へお届けします
「歯が痛むけれど、歯科医院まで歯いて行くことができない」
「寝たきりの家族の口のことが心配だけど、どうケアしてあげたら良いか分からない」
「入れ歯が合わなくなったけれど、作り直しに行くのが大変で我慢している」
ご高齢であったり、お体に障がいがあったりと様々なご事情で歯科医院への通院が困難になり、お口のトラブルを抱えたままあきらめてしまっている方はいらっしゃらないでしょうか。
お口の健康は、私たちが美味しく食事をし楽しく会話し、心豊かに生きていくために決して欠かすことのできない大切な要素です。
通院が難しいという理由だけで、その大切な健康をあきらめてほしくない。
その想いから、おひさま歯科クリニックでは「訪問歯科診療」に力を入れています。
訪問歯科診療とは、歯科医師、歯科衛生士、専門のコーディネーターがチームを組み通院が困難な患者様のご自宅や、介護施設、病院などへ直接お伺いし歯科治療や専門的な口腔ケアを行う医療サービスです。
私たちが目指すのは、単に虫歯を治し入れ歯を調整するだけではありません。
訪問歯科診療を通じて、患者様の「食べる喜び」を保ち、ひいては「生きる力」そのものを支えること。
それが、地域に根ざす医療機関として私たちが果たすべき大切な使命であると考えています。
訪問歯科診療の重要性が高まっています
お口の健康は、私たちが思う以上に全身の健康や日々の生活の質と深く結びついています。
通院が難しくなった時こそ、専門的なお口のケアがより一層重要になるのです。
「食べる」機能を維持し全身の健康を守るために
しっかりと噛んで食事をすることは、食べ物を消化しやすくし体に必要な栄養をきちんと摂取するためのすべての基本です。
しかし、歯が痛かったり入れ歯が合わなかったりすると、十分に噛むことができず柔らかいものばかりを選んで食べるようになりがちです。
その結果、栄養が偏り全身の筋力や体力が低下してしまう「フレイル（虚弱）」と呼ばれる状態に陥るリスクが高まります。
訪問歯科診療によって、虫歯の痛みを取り除いたり合わない入れ歯を調整・修理したりすることで、再びしっかりと噛めるようになります。
噛めるようになることは、食事の楽しみを取り戻し低栄養を防ぎ、全身の健康を維持するための非常に重要な第一歩なのです。
命に関わる「誤嚥性肺炎（ごえんせいはいえん）」を予防するために
高齢者の死因の上位を占める病気の一つに「誤嚥性肺炎」があります。
これは、食べ物や飲み物、あるいはご自身の唾液が誤って食道ではなく気管に入ってしまう「誤嚥」が原因で起こる肺炎です。
お口の中が不潔な状態だと、唾液の中に歯周病菌をはじめとする無数の細菌が潜んでいます。
この細菌を含んだ唾液を誤嚥してしまうと、細菌が肺の中で増殖し重篤な肺炎を引き起こすのです。
つまり、お口の中の細菌の数を減らすこと、すなわちお口の中を清潔に保つことが誤嚥性肺炎を予防するための効果的な方法の一つであると言えます。
ご自身で歯磨きをすることが難しくなった方のお口の中を、歯科衛生士が専門的な器具を用いて定期的に清掃（口腔ケア）することは命を守ることに直結する極めて重要な医療行為なのです。
QOL（生活の質）の向上のために
お口の中が清潔でさっぱりとすると、単に気持ちが良いというだけでなく様々な良い効果が生まれます。
口臭が改善され、お口の不快感がなくなることでご家族やご友人と気兼ねなく会話を楽しむ意欲が湧いてきます。
味覚が敏感になり、食事がより一層美味しく感じられるようにもなります。
お口のケアは、患者様の尊厳を守り日々の生活に潤いと彩りを取り戻す大きなきっかけとなるのです。
おひさま歯科クリニックの訪問歯科診療の特徴
当院では、通院される患者様と変わらない質の高い医療をご自宅や施設でも受けていただけるよう、専門的な知識と技術、そして強固な連携体制を整えています。
特徴1：「食べる」ことを支える摂食嚥下への取り組み
当院の訪問歯科診療における大の強み。
それは「摂食嚥下（せっしょくえんげ）」の分野を専門とする歯科医師が在籍していることです。
摂食嚥下とは
摂食嚥下とは、食べ物を目で見て認識しお口に取り込み、よく噛んで飲み込み、そして胃へと送り込むまでの一連の過程を指します。
年齢と共に、この一連の機能がスムーズに行えなくなることがありこれを「摂食嚥下障害」と呼びます。
専門医による「嚥下評価」
摂食嚥下障害のサイン
- 最近、食事の時にむせることが増えた
- 飲み込むのに、時間がかかるようになった
- 食後に、声がガラガラしていることがある
これらは、摂食嚥下障害が始まっているサインかもしれません。
当院では、専門の歯科医師が患者様が安全に食事を続けられるかどうかを評価する「嚥下評価」を行うことができます。
お食事の様子を拝見したり、お口や喉の動きを確認したりすることで飲み込みの機能がどの程度保たれているかを的確に診断します。
この評価に基づき、より安全な食事の形態（刻み食や、とろみをつけた食事など）や誤嚥しにくい食事の姿勢、食べさせ方の工夫などをご家族様や介護スタッフ様に具体的にアドバイスします。
また、お口の筋肉を鍛え飲み込む機能を高めるためのリハビリテーション（嚥下訓練）も行います。
「口から食べる」という喜びを、一日でも長くそして安全に続けていくために、専門的な視点から全力でサポートします。
特徴2：院内と変わらない質の高い歯科治療
私たちは、訪問診療のために持ち運びが可能な専用の機材一式を持参します。
歯を削るためのポータブルユニット、レントゲン撮影装置、歯石を取るための超音波スケーラーなど歯科医院にあるものと遜色のない機材を揃えています。
これにより、ご自宅のベッドサイドや車椅子に座ったままでも、虫歯治療、歯周病治療、抜歯といったクリニック内で行うのと同等の質の高い歯科治療を実践することが可能です。
特徴3：入れ歯のお悩みに迅速に対応します
「入れ歯が合わなくて痛いけれど、歯科医院に何度も通うのは大変だ」
そのようなお悩みにも、当院は迅速に対応できます。
院内に、入れ歯作製を専門とする歯科技工士が在籍しているためです。
訪問先で歯科医師が確認した入れ歯の問題点を、すぐに院内の技工士に伝え修理や調整を行うことができます。
新しい入れ歯を作製する場合にも、歯科医師と技工士が密に連携し患者様のお口に本当に合った、よく噛める入れ歯をスムーズに作製する体制が整っています。
特徴4：医療・介護チームとの密な連携
在宅での療養生活は、様々な専門職の方々によって支えられています。
私たちは、患者様に関わる主治医の先生、訪問看護師、ケアマネジャー、薬剤師、理学療法士、介護スタッフの皆様と常に密に連携を取ることを大切にしています。
お口の状態や、治療計画、嚥下評価の結果などを関係者の皆様と共有し、チーム医療の一員として患者様の全身の健康をサポートしていきます。
訪問歯科診療で受けられる内容
| 診療内容 | 具体的な処置 |
|---|---|
| 歯科治療 | 虫歯治療、歯周病治療、抜歯、レントゲン撮影 |
| 入れ歯に関する処置 | 新しい入れ歯の作製、入れ歯の修理・調整、入れ歯の清掃 |
| 専門的な口腔ケア | 歯・歯肉・舌などの清掃、保湿ジェルの塗布など、口腔乾燥への対応、ブラッシング指導 |
| 摂食嚥下リハビリテーション | 専門医による嚥下機能の評価、お口の体操・飲み込みの訓練、食事の形態や姿勢に関する指導 |
対象となる方・訪問エリア・費用について
対象となる方
歯科医師が、お一人での通院が困難であると判断した以下のような方が対象となります。
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ご高齢の方
- お体が不自由な方、寝たきりの方
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病気や障がいをお持ちの方
- 歯科医院への通院が困難な方
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施設・病院にお住まいの方
- 介護施設や病院に入所・入院されている方
訪問可能なエリア
健康保険の制度に基づき、当院から半径16km圏内のエリアが訪問対象となります。
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主な訪問エリア
- 松山市、東温市、伊予市、松前町、砥部町など
※上記以外の地域にお住まいの方も、一度お気軽にご相談ください。
費用について
訪問歯科診療には、医療保険と介護保険の両方が適用されます。
自己負担額は、お持ちの保険証の種類や負担割合によって異なります。
治療費とは別に、交通費や出張費といった費用を別途請求することは一切ありませんのでご安心ください。
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自己負担額の目安
- 後期高齢者医療制度（1割負担）の場合、1回あたりの自己負担額はおおよそ1,000円から3,000円程度となります。
※治療内容によって変動します。詳しくはお問い合わせください。
ご利用開始の流れ
ステップ1：お申し込み・ご相談
まずはお気軽に、おひさま歯科クリニックお電話ください。
患者様ご本人、ご家族様、ケアマネジャー様、施設のご担当者様などどなたからでもお申し込みいただけます。
患者様のお名前、ご住所、お体の状態、お口に関するお悩みなどを簡単にお伺いします。
ステップ2：初回訪問日の決定
ご都合の良い日時をお伺いし、初回訪問の日程を調整させていただきます。
ステップ3：初回訪問（検診・ご説明）
歯科医師と、訪問診療専門のコーディネーターがお伺いします。
まずはお口の中の状態を丁寧に診察（検診）させていただきどのような治療やケアが必要かをご説明します。
今後の治療計画や、かかる費用の概算などについても分かりやすくお話しし、ご質問にお答えします。
ステップ4：治療開始
ご提示した治療計画に、患者様・ご家族様がご納得いただけましたら次回以降、計画に沿って定期的な訪問診療を開始します。
患者様のお体の状態に十分に配慮しながら、無理のないペースで治療を進めてまいります。