歯のコラム

親知らずを放置するリスクとは?抜歯が必要なケースも解説!


親知らずを放置するリスクについて考える女性

こんにちは。松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」です。

「親知らずが生えているけれど痛みはない」という方は少なくありません。親知らずは、生え方や状態によっては抜歯を行わず経過をみる場合もあります。

しかし、見た目では問題がないように見えても、歯茎の中で炎症が起こっていたり、隣の歯に負担がかかっていたりするケースもあります。症状が現れてから受診すると、治療の内容が複雑になる場合もあるため、親知らずの状態を正しく把握しておくことが大切です。

この記事では、親知らずを放置することで考えられるリスクや抜歯が必要となるケース、抜歯の流れについて解説します。

親知らずとは

親知らずを写したレントゲン

親知らずとは、永久歯のなかで最も奥に生えてくる歯で、第三大臼歯や智歯(ちし)とも呼ばれます。前から数えて8番目に位置する歯で、上下左右に1本ずつ、合計4本生える可能性があります。

ただし、生まれつき本数が少ない方や、まったく存在しない方もおり、本数には個人差があります。

親知らずが生え始める時期は、一般的に10代後半から20代頃です。親に知られることなく生えてくる歯であることが名前の由来といわれています。

また、親知らずの生え方にも個人差があります。歯茎からまっすぐ生える場合もあれば、斜めや横向きに生える場合、歯茎や顎の骨の中に埋まったままの状態で見えない場合もあります。

見た目だけでは生え方を正確に判断できないこともあるため、歯科医院ではレントゲン撮影を行い、親知らずの位置や向きを確認することがあります。

親知らずを放置するリスク

親知らずを放置するリスクを伝えるイメージ

親知らずは痛みなどの自覚症状がなくても、口の中で変化が起こっている場合があります。ここでは、親知らずを放置することで起こり得る主なリスクについて解説します。

虫歯になるリスクが高まる

親知らずは口の最も奥に位置しているため、歯ブラシが届きにくく、歯垢がたまりやすい部位です。

特に斜めや横向きに生えている場合は、親知らずと手前の歯の間に汚れが残りやすく、十分に清掃することが難しくなります。その結果、親知らずだけでなく、隣の第二大臼歯まで虫歯になることがあるのです。

第二大臼歯は食べ物をかみ砕く働きを担う大切な歯であり、虫歯が進行すると神経の治療や抜歯が必要になる場合もあります。そのため、痛みなどの症状がなくても、歯科医院で状態を確認してもらうことが大切です。

智歯周囲炎になるリスクが高まる

智歯周囲炎とは、親知らずの周囲で細菌が増殖し、歯茎に炎症が起こる病気です。親知らずが一部だけ生えている場合は、歯茎との隙間に食べかすや細菌がたまりやすくなります。そのため、歯茎の腫れや痛み、出血、口臭などの症状が現れることがあります。

炎症が強くなると、口が開けにくくなったり、飲み込む際に痛みを感じたりすることもあるでしょう。さらに、発熱や頬の腫れを伴い、食事や会話に支障が出る場合もあります。

智歯周囲炎は一度症状が落ち着いても再発することが少なくありません。炎症を繰り返す場合には、原因となる親知らずの抜歯を検討します。

手前の歯に悪影響を及ぼすことがある

横向きに生えている親知らずは、第二大臼歯に接した状態になることがあります。

その結果、歯と歯の間に汚れがたまりやすくなり、第二大臼歯の虫歯や歯周病につながる場合があります。また、歯茎の深い部分で虫歯が進行すると、治療が難しくなることも少なくありません。

さらに、炎症が歯を支える骨にまで及ぶと、第二大臼歯を支える組織に影響を及ぼし、保存が難しくなる場合もあります。

親知らずだけでなく、その手前にある健康な歯を守るためにも、定期的に歯科医院で診察を受け、必要に応じてレントゲン検査で状態を確認することが大切です。

嚢胞ができることがある

骨の中に埋まったままの親知らずでは、まれに歯を包む組織に嚢胞ができることがあります。嚢胞とは、内部に液体などがたまった袋状の病変です。初期にはほとんど症状がありませんが、ゆっくりと大きくなることで顎の骨に影響を及ぼす場合があります。

多くはレントゲン検査で発見され、必要に応じてCT検査を行い、病変の大きさや周囲との位置関係を詳しく確認します。自覚症状がない場合でも画像検査によって見つかることがあるため、親知らずが埋まっている方は歯科医師の診察を受け、状態を把握しておきましょう。

親知らずの抜歯が必要なケース

親知らずが炎症を起こして痛がる女性

親知らずだからといって、必ず抜歯を行うわけではありません。歯の生え方や周囲の状態、症状の有無などを総合的に確認したうえで、抜歯の必要性を判断します。ここでは、抜歯が検討される主なケースについて解説します。

繰り返し炎症を起こしている

親知らずの周囲に炎症が繰り返し起こる場合は、抜歯が検討されます。智歯周囲炎は、薬によって一時的に症状が落ち着くことがあります。

しかし、親知らずの生え方が原因となっている場合は、炎症が再発することも少なくありません。炎症を繰り返すと、痛みや腫れによって食事や会話に支障が生じる場合があります。

歯科医師は症状の経過に加え、口腔内の状態やレントゲン画像などを確認したうえで、抜歯が必要かどうかを総合的に判断します。

虫歯や歯周病が進行している

親知らずに大きな虫歯ができている場合や、歯周病が進行している場合は、抜歯が検討されます。

親知らずは口の最も奥に位置しているため、一般的な奥歯より治療が難しい場合があります。また、歯ブラシが届きにくく、治療後も清掃が十分に行えないことで、虫歯や歯周病を繰り返すこともあるでしょう。

そのため、症状の程度や親知らずの状態を確認したうえで、保存が難しいと判断された場合には抜歯が検討されるのです。

隣接する歯に影響を及ぼしている

親知らずが第二大臼歯に接していると、虫歯や歯周病の原因になることがあります。また、歯を支える骨に影響が及ぶ場合もあり、親知らずの抜歯を検討するケースも少なくありません。

第二大臼歯は、食べ物をかみ砕くうえで大切な役割を担う歯です。親知らずの影響によって第二大臼歯まで失うことがないよう、状態を十分に確認したうえで治療方針を決定します。

親知らずの向きや周囲の状態は、見た目だけでは判断できないこともあるでしょう。そのため、レントゲン検査や必要に応じてCT検査を行い、歯や顎の骨の状態を詳しく確認してから抜歯が必要かどうかを判断します。

親知らずを抜歯する流れ

親知らずを抜歯した様子

親知らずの抜歯は、生え方や位置によって処置の内容や時間が異なります。事前に検査を行い、親知らずの状態を確認したうえで治療を進めるため、過度に心配する必要はありません。ここでは、一般的な親知らずの抜歯の流れについて解説します。

初診・診察

現在の症状や既往歴などを確認したあと、口の中の状態を診察します。その後、レントゲン撮影を行い、親知らずの位置や生え方を確認します。

さらに、親知らずの向きや根の形、神経との位置関係などを詳しく確認し、抜歯の難易度を判断します。親知らずが骨の中に埋まっている場合や神経との距離が近い場合には、CT検査を追加することもあります。

局所麻酔

抜歯当日は、まず局所麻酔を行います。麻酔が十分に効いてから処置を始めるため、治療中に強い痛みを感じることはほとんどありません。

ただし、歯を押される感覚や振動を感じることはあります。麻酔の効き方には個人差があります。処置中に痛みを感じた場合は、必要に応じて麻酔を追加しながら治療を進めます。

切開と抜歯

歯茎や顎の骨に埋まっている親知らずでは、歯茎を切開して処置を行うことがあります。また、親知らずの向きや位置によっては、歯をいくつかに分けて取り出すことがあります。これは、親知らずを安全に取り出しやすくするために行われる一般的な方法です。

処置にかかる時間は、親知らずの生え方や位置などによって異なります。

縫合と止血

抜歯後は傷口を確認し、必要に応じて縫合します。その後、ガーゼをしっかり噛んで圧迫止血を行い、出血が落ち着いてから帰宅します。抜歯当日は、激しい運動や飲酒、長時間の入浴は控え、傷口に負担をかけないよう過ごすことが大切です。

術後の経過観察

抜歯後は、傷の治り具合を確認するために経過観察を行います。縫合した場合は、通常1週間前後で抜糸を行います。術後は腫れや痛みが生じることがありますが、多くは数日から1週間程度で徐々に落ち着いていくでしょう。

強い痛みが続く場合や出血が止まらない場合、発熱や強い腫れがみられる場合は、早めに歯科医院へ連絡してください。

まとめ

親知らずの相談に歯科医院を訪れた女性

親知らずは、生え方や周囲の状態によって対応が異なる歯です。

斜めや横向きに生えていたり、歯茎や顎の骨に埋まっていたりすると、虫歯や智歯周囲炎、手前の歯への影響、嚢胞などのトラブルにつながることがあります。

また、炎症を繰り返している場合や、虫歯・歯周病が進行している場合、隣接する歯に影響が及んでいる場合には、抜歯が検討されます。

親知らずは症状がないまま変化が進む場合もあります。将来のトラブルを防ぐためにも、気になることがあれば早めに歯科医院へ相談することが大切です。

親知らずを抜くべきかお悩みの方は、松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯治療に限らず、さまざまなお口のお悩みに対応し、患者様一人ひとりに寄り添った歯科医療で健康維持に努めております。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

藤田 陽平

■この記事の監修者

藤田 陽平

経歴
  • 昭和57年6月15日に生誕
  • 平成13年 私立愛光高校 卒業
  • 平成20年 国立広島大学歯学部歯学科 卒業
  • 平成26年 愛媛大学大学院口腔顎顔面外科学 卒業 医学博士号取得
  • 令和3年5月 6年間の勤務医を経ておひさま歯科クリニック開院
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 国際インプラント学会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本歯科麻酔学会
  • JACID (日本口腔インプラント学会指定研修施設)
  • AII (Advanced Implant Institute of Japan)
  • 明石矯正研修会(ベーシック、アドバンス)
  • 髙橋研究会(根管治療研究会)
  • JIADSペリオコース
  • 日本口腔筋機能療法(MFT)学会
  • 四国SJCD
  • MBC 松山歯科衛生士専門学校 非常勤講師

▶︎ 医師紹介ページを見る

ご予約 ➝ RESERVATION お電話 ➝ TEL