MFTのトレーニングのやり方を解説!トレーニングを受けるメリットも
こんにちは。松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」です。
子どもの歯並びや噛み合わせが気になったことはありませんか。矯正治療と並行して注目されているのが、MFTです。
MFTは、舌や唇、頬などの口まわりの筋肉を正しく使えるようにするためのトレーニングです。口腔筋の正しい使い方を身につけることで、歯並びの安定や発音の改善、さらには口呼吸の予防といったさまざまな効果が期待されています。
今回は、MFTのメリットや具体的なトレーニングの内容について詳しく解説します。「MFTって何をするの?」「どんなメリットがあるの?」と気になられている方は、ぜひ参考にしてください。
MFTとは

MFTとはOral Myofunctional Therapyの略称で、日本語では口腔筋機能療法と呼ばれます。舌や唇、頬など、お口のまわりの筋肉の動かし方を整え、正しく使えるようにするためのトレーニングです。舌の位置や飲み込み方などを整える目的で行われます。
舌や唇は、食べる、飲み込む、話すといった日常的な動作に関わっています。また、舌を前に出して飲み込む癖や、何もしていないときの舌の位置などは、歯並びや噛み合わせに影響を与えることがあります。
MFTでは、舌や唇を動かすだけでなく、舌を置く位置や飲み込み方、唇の閉じ方なども練習します。こうしたトレーニングを通して、お口のまわりの筋肉のバランスを整え、噛む・飲み込む・発音するといった機能を支えることが目的です。
なお、トレーニングの内容は患者さんによって異なります。歯並びや噛み合わせ、舌や唇の動きなどを確認したうえで、一人ひとりに合わせて進めることが大切です。
MFTのトレーニングのやり方

MFTにはさまざまな訓練があります。ここでは、代表的なトレーニングのやり方をご紹介します。
スポットポジション
スポットポジションは、舌を正しい位置に置く感覚を身につけるためのトレーニングです。スポットとは、上の前歯のすぐうしろにある歯ぐき付近を指します。前歯そのものに舌先を押しつけるのではなく、歯に触れない位置に置くことがポイントです。
トレーニングでは、舌先をスポットにつけ、その状態を5秒間キープします。舌先が前歯に触れないように注意しながら繰り返し、舌を置く位置を覚えていきます。
ふだんから舌が前歯に触れていたり、上下の歯の間に出ていたりすると、歯に力が加わり、歯並びや噛み合わせに影響することがあります。そのため、MFTでは正しい舌の位置を意識することが大切です。
スラープ・スワロー
スラープ・スワローは、舌を正しい位置に保ちながら飲み込む動作を身につけるトレーニングです。飲み込むときに舌が前へ出る癖がある場合などに行われます。
まず、舌先をスポットにつけ、舌を上顎につけます。次に、上の犬歯のうしろあたりにストローを置いて舌の裏側に当て、奥歯を軽く噛み合わせます。その状態で口の横から少量の水を入れ、舌を使って水を奥へ集めてから飲み込みます。
このときに大切なのは、舌先をスポットから離さず、舌が前へ出ないようにすることです。ふだんは意識しにくい舌の動きを確認しながら、正しい飲み込み方を身につけていきます。
ポッピング
ポッピングは、舌を上顎に吸いつけてから離し、ポンと音を鳴らすトレーニングです。舌を持ち上げる力や、舌を上顎につける感覚を身につける目的で行います。
まず、舌先をスポットにつけ、舌全体を上顎に吸いつけます。そのまま口を大きく開け、舌を上顎から一気に離して音を鳴らします。これを繰り返して、舌を上顎へ持ち上げる動きを練習します。
ポイントは、舌先だけで音を鳴らすのではなく、舌全体をしっかり上顎につけることです。また、大きな音を出すことが目的ではないため、音の大きさにこだわる必要はありません。
ボタンプル
ボタンプルは、唇を閉じる力を養うためのトレーニングです。口が開きやすい場合などに、唇の筋肉を意識して使う練習として行われます。
トレーニングでは、ひもを通したボタンを前歯と唇の間に入れ、唇をしっかり閉じます。その状態で、ひもを前方へゆっくり引っ張り、ボタンが口から出ないように唇で押さえます。歯でボタンを噛んで支えるのではなく、唇の力を使うことがポイントです。
強く引っ張ることが目的ではありません。無理な力を加えず、歯科医師や歯科衛生士から指導された力加減や回数で行いましょう。また、ボタンを使用するため、子どもが行う際は誤飲などを防ぐために保護者の方がそばで見守ることも大切です。
MFTのメリット

ここでは、MFTを行うことで期待できるメリットについて詳しく解説します。
歯並びや噛み合わせの安定につながる
舌や唇の位置や動きは、歯並びや噛み合わせに関係しています。たとえば、舌で前歯を押す癖があると、歯に継続して力がかかり、歯並びに影響することがあります。
MFTでは、舌を正しい位置に置き、正しい飲み込み方を身につけることで、歯に余計な力がかかりにくい状態を目指します。舌や唇の使い方を整えることは、矯正治療後の歯並びや噛み合わせを安定させるうえでも大切です。
発音や飲み込みの機能が改善する
舌は、言葉を発音したり、食べ物や飲み物を飲み込んだりするときに重要な役割を担っています。そのため、舌の位置や動かし方に問題があると、発音や飲み込みに影響することがあります。
MFTでは、舌を正しい位置に置くことや、飲み込むときに舌を前へ出さないことなどを練習します。こうしたトレーニングを続けることで、舌の使い方が原因となっている場合には、発音や飲み込みの改善につながる可能性があります。
口呼吸を改善できる
MFTは、口呼吸の改善につながることがあります。口が開いている癖があると、鼻ではなく口で呼吸しやすくなります。
MFTでは、舌を正しい位置に置くことや、唇を閉じる力を養うトレーニングを行います。口を閉じた状態を保つ練習を繰り返すことで、鼻で呼吸する習慣を身につけることを目指します。
MFTを行うときの注意点

MFTの効果を十分に引き出すためには、正しい方法で続けて取り組むことが大切です。特に子どもが行う場合は、保護者の方の協力も欠かせません。ここでは、MFTを行うときに押さえておきたい注意点について解説します。
歯科医師の指示どおりにトレーニングを行う
MFTの内容は、患者さんによって異なります。舌の位置や動かし方、歯並び、噛み合わせなどを確認したうえで、一人ひとりの状態に合わせて行うことが大切です。
自己流で行うと、正しい舌の使い方が身につかない可能性があります。そのため、歯科医師や歯科衛生士から教わった方法や回数を守って取り組みましょう。また、定期的に歯科医院で舌や唇の動きを確認してもらい、正しく行えているかチェックすることも重要です。
継続することが重要
MFTは、一度行っただけですぐに舌の使い方が変わるものではありません。正しい舌の位置や飲み込み方を身につけるためには、歯科医院で教わった方法を自宅でも繰り返し練習することが大切です。
はじめは意識しないとできなかった動きも、毎日繰り返すことで少しずつ身についていきます。そのため、短期間でやめずに継続して取り組みましょう。
保護者の方のサポートが必要
子どもがMFTを行う場合は、保護者の方のサポートも大切です。特に小さな子どもは、自分だけで正しいやり方を覚え、毎日続けることが難しい場合があります。
保護者の方は、トレーニングを行う時間に声をかけたり、歯科医院で教わった方法でできているか一緒に確認したりしましょう。保護者の方も歯科医院で説明を聞き、やり方を理解しておくことが大切です。
うまくできない場合は無理に続けさせず、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。子どものペースに合わせながら、家庭で続けられるように支えることが重要です。
まとめ

MFTは、舌や唇、頬などのお口のまわりの筋肉の動かし方を整え、正しく使えるようにするためのトレーニングです。
代表的なやり方には、舌を置く位置を覚えるスポットポジションや、正しい飲み込み方を練習するスラープ・スワローがあります。ほかにも、舌を上顎につけて動かすポッピングや、唇を閉じる力を養うボタンプルなどがあります。
MFTを続けることで、舌や唇の使い方が整い、歯並びや噛み合わせの安定につながることがあります。また、発音や飲み込み、口呼吸の改善につながることもあります。
ただし、行うトレーニングや回数は患者さんのお口の状態によって異なります。自己流で行うのではなく、歯科医師や歯科衛生士から正しいやり方を教わり、自宅でも続けることが大切です。
子どもが取り組む場合は、保護者の方も方法を理解し、毎日続けられるようにサポートしましょう。
小児矯正を検討されている方は、松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯治療に限らず、さまざまなお口のお悩みに対応し、患者様一人ひとりに寄り添った歯科医療で健康維持に努めております。当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

■この記事の監修者
藤田 陽平
経歴
- 昭和57年6月15日に生誕
- 平成13年 私立愛光高校 卒業
- 平成20年 国立広島大学歯学部歯学科 卒業
- 平成26年 愛媛大学大学院口腔顎顔面外科学 卒業 医学博士号取得
- 令和3年5月 6年間の勤務医を経ておひさま歯科クリニック開院
修了研修・学会等
- 日本口腔外科学会
- 日本口腔インプラント学会
- 国際インプラント学会
- 日本顎咬合学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科麻酔学会
- JACID (日本口腔インプラント学会指定研修施設)
- AII (Advanced Implant Institute of Japan)
- 明石矯正研修会(ベーシック、アドバンス)
- 髙橋研究会(根管治療研究会)
- JIADSペリオコース
- 日本口腔筋機能療法(MFT)学会
- 四国SJCD
- MBC 松山歯科衛生士専門学校 非常勤講師

089-972-0135