入れ歯の正しいお手入れ方法と注意点!お手入れを怠るリスクも
こんにちは。松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」です。
入れ歯は、失った歯の機能や見た目を補う役割を担っています。しかし、毎日のケアが不十分だったり、間違った方法で扱っていたりすると、入れ歯が傷んでトラブルにつながることがあります。
入れ歯の汚れを放置すると、口腔内だけでなく全身の健康に影響する可能性もあるため、正しいお手入れを続けることが大切です。
この記事では、入れ歯のお手入れを怠るリスクや、正しいお手入れの方法、注意点について解説します。入れ歯を検討している方はもちろん、既に使用している方もぜひ参考にしてください。
入れ歯をお手入れしないとどうなる?

入れ歯のお手入れを怠ると、さまざまなトラブルを引き起こすことがあります。ここでは、代表的な問題について解説します。
口臭の原因になる
入れ歯に付着した食べかすや細菌は、口臭の原因になることがあります。特に、食後に入れ歯を洗わず使い続けると、残った食べかすが分解され、臭いのもとになるガスが発生します。こうした口臭は、自分では気づきにくいため注意が必要です。
また、加齢により唾液の分泌量が減っている場合も、口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。入れ歯を清潔に保つことは、こうした口臭の予防にもつながるのです。
口腔内のトラブルを引き起こす
清掃されていない入れ歯を使っていると、細菌やカビが繁殖し、義歯性口内炎を引き起こすかもしれません。これにより入れ歯と粘膜の間に炎症が起き、赤く腫れたり、口の中がヒリヒリしたりすることがあります。
さらに、口腔カンジダ症といった真菌(カビ)の感染につながることもあります。特に、高齢の方や免疫力が低下している方は注意が必要です。
入れ歯の変色・劣化につながる
入れ歯を長期間使用してお手入れを怠ると、表面に白い汚れが付着し、見た目が悪くなることがあります。特に、コーヒーやお茶など色の濃いものをよく飲む方は、着色汚れもつきやすくなります。
汚れが残ったままだと、素材そのものの劣化も進みやすくなるでしょう。劣化が進むと、ひび割れや歪みだけでなく、欠けや破損などのトラブルにもつながることがあります。
全身の健康に影響を及ぼすことがある
入れ歯の清掃を怠って細菌が増えると、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。中でも高齢者の方にとって注意したいのが、誤嚥性肺炎のリスクです。
高齢になると、食べ物や唾液を誤って気管に飲み込みやすくなります。このとき、入れ歯についていた細菌も一緒に気管へ入り込んで肺へ運ばれると、肺炎になることがあります。
入れ歯のお手入れ方法

入れ歯を長く快適に使い続けるためには、毎日のお手入れが欠かせません。正しい方法で清掃を行うことで、細菌の繁殖を防ぎ、口腔内の健康も保ちやすくなります。
ここでは、入れ歯の正しいお手入れ方法を解説します。
毎食後にブラッシングをする
入れ歯を使用したら、毎食後にブラッシングを行いましょう。食べカスやプラーク(歯垢)は、入れ歯の表面や隙間に付着しやすく、そのままにしておくと細菌が繁殖して口臭の原因になります。
入れ歯を洗浄するときは専用のブラシを使い、水で流しながらやさしく磨いてください。特に、人工歯や歯ぐきに接する面は汚れが残りやすいため、丁寧にブラッシングしましょう。力を入れすぎると人工歯や義歯床が傷つくことがあるため、やさしく磨くのがポイントです。
専用の洗浄剤を使用する
洗浄剤には、除菌を得意とするもの、素材への影響が少ないもの、着色汚れを除去するものなど、いくつかの種類があります。金属のバネが付いた部分入れ歯には、部分入れ歯用と表示された製品を選びましょう。
使用する際はまず取扱説明書をよく読み、正しい方法で使ってください。洗浄剤は水に溶かして入れ歯を浸すものが多く、就寝中などに行うのが一般的です。使用後は、洗浄剤の成分が残らないようよくすすいでください。
なお、洗浄剤は消毒の役割を果たしますが、汚れを完全に取り除くわけではありません。歯ブラシでの清掃も併せて行うことが大切です。
就寝前には水につけて保管する
入れ歯を乾燥した状態で放置すると、素材が変形してしまう可能性があります。特に、レジン(プラスチック)素材の入れ歯は乾燥に弱いため、就寝前には必ず水を張った容器に入れて保管しましょう。
ただし、熱湯を使うと変形する原因になるため、水またはぬるま湯を使用するのが基本です。使用する水は毎日新しいものに取り替え、入れ歯だけでなく容器も洗浄して清潔に保ちましょう。
入れ歯のお手入れをするときの注意点

入れ歯を清潔に保つことは大切ですが、間違った方法でお手入れをすると、破損や変形、劣化の原因になります。ここでは、お手入れをするときの注意点を解説します。
熱湯を使用しない
入れ歯のお手入れでは、使用する水の温度に注意が必要です。付着した汚れをしっかりと落とそうとして熱湯を使う方もいますが、熱湯は入れ歯の変形を引き起こす原因になります。
入れ歯の多くは、レジンというプラスチック素材で作られています。レジンは高温に弱く、熱湯につけることで変形し、入れ歯のフィット感が損なわれる可能性もあります。その結果、入れ歯がずれたり、口の中に違和感が生じたりすることがあるでしょう。
入れ歯を洗浄する際は、必ずぬるま湯または常温の水を使用して、やさしくブラッシングすることが大切です。
歯磨き粉は使用しない
入れ歯のお手入れをする際、歯磨き粉の使用は避けてください。歯磨き粉には研磨剤が含まれているものが多く、これを使って磨くと入れ歯に細かな傷がつきます。
その傷に細菌や汚れが溜まって衛生面に影響するだけではなく、口臭の発生や入れ歯が割れる原因にもなることがあります。入れ歯を磨く際は歯磨き粉を使用せず、水か入れ歯専用の洗浄剤を使用してお手入れしましょう。
力を入れてこすらない
入れ歯は見た目以上に繊細な構造をしています。強くこすって洗うと表面に傷がつき、そこに汚れが溜まりやすくなります。また、レジン部分や金属のクラスプが歪んだり欠けたりすることもあります。
そのため、清掃するときはやわらかいブラシで、やさしく撫でるように磨きましょう。
また、入れ歯を誤って硬い床や洗面台に落とすと、割れたり欠けたりすることがあります。水を張った洗面器の上で洗う、洗面台に対オルを敷くなどして洗浄するようにすると、万が一落としても衝撃をやわらげることができます。
乾燥させない
入れ歯に使われるレジン(プラスチック)は、水分を含んだ状態で形を保っています。そのため、乾燥すると水分が抜けて縮み、変形したりひび割れたりすることがあります。
特に、就寝中などで長時間外している間に乾燥すると、翌日に入れ歯が合わなくなることもあります。入れ歯を外している間は、水や入れ歯洗浄剤の溶液に浸した状態で保管しましょう。
まとめ

入れ歯を長く快適に使い続けるためには、毎日の正しいお手入れが欠かせません。お手入れを怠ると、口臭や義歯性口内炎などの口内トラブルだけでなく、誤嚥性肺炎など全身の健康に影響が及ぶこともあります。
こうしたトラブルを防ぐためにも、毎食後のブラッシングや洗浄剤の活用を心がけ、外している間は水に浸して清潔に保つことが大切です。あわせて、熱湯や研磨剤入りの歯磨き粉を避け、強くこすらないなど、扱い方にも注意が必要です。
正しいお手入れを積み重ね、入れ歯をより長く快適に使用していきましょう。
入れ歯のお手入れにお悩みの方は、松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯治療に限らず、さまざまなお口のお悩みに対応し、患者様一人ひとりに寄り添った歯科医療で健康維持に努めております。当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

■この記事の監修者
藤田 陽平
経歴
- 昭和57年6月15日に生誕
- 平成13年 私立愛光高校 卒業
- 平成20年 国立広島大学歯学部歯学科 卒業
- 平成26年 愛媛大学大学院口腔顎顔面外科学 卒業 医学博士号取得
- 令和3年5月 6年間の勤務医を経ておひさま歯科クリニック開院
修了研修・学会等
- 日本口腔外科学会
- 日本口腔インプラント学会
- 国際インプラント学会
- 日本顎咬合学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科麻酔学会
- JACID (日本口腔インプラント学会指定研修施設)
- AII (Advanced Implant Institute of Japan)
- 明石矯正研修会(ベーシック、アドバンス)
- 髙橋研究会(根管治療研究会)
- JIADSペリオコース
- 日本口腔筋機能療法(MFT)学会
- 四国SJCD
- MBC 松山歯科衛生士専門学校 非常勤講師

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