歯のコラム

プレオルソの効果とは?メリットや治療期間も


女の子がプレオルソを装着する様子

こんにちは。松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」です。

子どもの歯並びや噛み合わせに不安を感じ、早い時期から矯正治療を検討する保護者の方も増えてきています。そのなかで注目されているのが、プレオルソと呼ばれるマウスピース型の矯正装置です。

しかし、「具体的にどんな効果があるのかわからない」「どんなメリットがある治療法なの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回は、プレオルソの治療で期待できる効果やメリット・デメリット、治療期間の目安などについて詳しく解説します。

プレオルソとは

プレオルソを見せる子供の手

プレオルソは、子どもの歯並びやあごの成長を正しい方向に導くことを目的としたマウスピース型の矯正装置です。

対象となるのは、特に3歳から10歳ごろまでの成長期の子どもで、永久歯がすべて生えそろう前の段階で使用する矯正方法です。装置はやわらかい素材でできており、就寝時や日中の決められた時間に装着することで、歯並びや上下のあごのバランスを整えていきます。

また、プレオルソは取り外しができるため、学校生活や食事の時間にも支障が出にくく、子どもがストレスを感じにくい点も大きな特徴です。

プレオルソの効果

プレオルソで歯並びと噛み合わせが改善した子どもの口元

プレオルソには、単純に歯を動かすだけでなく、子どもの成長期に合わせてさまざまな効果を引き出すよう作られています。ここでは、プレオルソの主な効果を解説していきます。

歯列の拡大

プレオルソを使用することで、矯正治療で必要となる歯列の拡大が期待できます。成長期の子どもはあごの骨がやわらかく動きやすいため、口のまわりの筋肉を整えることで自然と歯がきれいに並びやすいスペースが生まれます。

歯が正しく並ぶための土台を早い段階で整えておくことは、将来的な矯正負担を減らすことにもつながります。

正しい噛み合わせの形成

プレオルソは、歯並びだけでなく、噛み合わせのバランスにもアプローチする装置です。顎の骨の成長をコントロールしながら、上下の歯が正しくかみ合うように導く働きがあります。

噛み合わせが悪いままだと、将来的に顎関節に負担がかかったり、食事がしにくくなったりすることがあります。プレオルソによって顎の位置が整うことで、自然に噛み合わせのバランスが取れ、安定した口腔環境を保ちやすくなります。

舌や口の周りの筋肉の訓練

プレオルソは、ただ歯を動かすだけではなく、舌や頬、唇などの筋肉にも働きかける装置です。本来、舌は上あごの内側に軽く触れているのが自然な位置とされていますが、低い位置に下がっていると、歯並びに悪影響を与えることがあります。プレオルソを装着すると舌の位置が保たれるので、歯並びの悪化を防ぐ効果が期待できます。

また、唇や頬の筋肉も口を閉じる力と開く力のバランスを保つうえで重要です。プレオルソでこれらの筋肉を鍛えることで、口呼吸や不自然な力の偏りを防ぎ、安定した歯並びを維持しやすくなります。

口呼吸から鼻呼吸への改善

口呼吸は、虫歯や歯肉炎、さらには風邪などの原因にもなりやすく、子どもの健康にとって望ましい習慣ではありません。プレオルソには、口唇の力を鍛えて口を閉じやすくする効果があり、自然と鼻呼吸を身につけるサポートをしてくれます。

鼻呼吸が定着すると、口の中が乾燥しにくくなり、細菌の繁殖も抑えられます。

プレオルソのメリット

プレオルソのメリットのイメージ

プレオルソには、ほかの矯正装置にはない多くの利点があります。ここでは、プレオルソの主なメリットをご紹介します。

装着時間が短い

プレオルソは日中1時間と就寝中に装着することで効果が期待できます。学校や遊びの時間は装置を外しておけるため、お子さまにとって非常に負担が少ないのが特長です。生活リズムを大きく変えずに続けることが可能で、見た目を気にする年頃の子どもにも受け入れやすい矯正方法といえるでしょう。

保護者の方の声かけやサポートによって、装着習慣も自然と身につきやすくなります。

痛みや違和感が少ない

プレオルソはやわらかい素材でできているため、装着中に強い痛みを感じることはほとんどありません。金属の装置とは異なり、口の中の粘膜を傷つけることも少なく、違和感が少ないのが特徴です。

お子さまが快適に治療を続けやすく、精神的な負担も軽減されます。

取り外しができる

プレオルソは自分で簡単に取り外せるマウスピース型の装置です。食事や歯みがきのときには外せるため、普段通りに口のなかを清潔に保てます。また、痛みや不快感を感じるときにも一時的に外せるので、お子さまが矯正治療に前向きに取り組みやすくなります。

成長を活かした治療ができる

プレオルソは、子どもの成長発育段階にある顎や骨格にアプローチする装置です。骨が柔らかく、歯や顎の移動がしやすい時期に使用することで、より自然で無理のない矯正効果が期待できます。

成長の力を利用して歯並びや噛み合わせの土台を整えることで、将来的に本格的な矯正治療が必要になるリスクを減らす効果も期待できるでしょう。

プレオルソのデメリット

プレオルソのデメリットのイメージ

プレオルソには多くの利点がある一方で、いくつか注意すべき点も存在します。治療の成功には、患者さまや保護者の方の理解と協力が欠かせません。

ここでは、プレオルソ治療を始めるにあたって知っておきたいデメリットについて詳しく解説します。

適応できる症例が限られている

プレオルソは、すべての不正咬合に対応できるわけではありません。軽度から中等度の歯列不正には効果が期待できますが、重度の歯並びの乱れや骨格的な問題が強い場合には、他の治療法や追加の処置が必要になることもあります。

適応症例の見極めには専門的な診断が不可欠であり、プレオルソ単独での治療に限界があることを理解しておく必要があります。

装着時間を守る必要がある

プレオルソを効果的に使うためには、毎日決められた時間きちんと装着することが欠かせません。主に日中1時間と就寝時に装着することが基本とされていますが、これを守れないと十分な効果が得られません。

特に、小さなお子さまの場合、マウスピースの装着を嫌がったり、つけたまま寝るのが難しかったりすることもあります。そのため、保護者の方のサポートや声かけがとても重要になります。

装置が大きく発音に影響が出ることがある

プレオルソの装着に慣れるまでは、発音しづらく感じることがあります。特定の音が出しにくくなったり、話しにくいと感じたりすることがあるかもしれません。

ただし、多くの場合は数日から1週間ほどで慣れて、スムーズに話せるようになります。

治療後の保定が必要な場合がある

プレオルソによって歯並びや噛み合わせが整ったとしても、その状態を安定させるためには、治療後に保定と呼ばれる後戻り防止の処置が必要になることがあります。子どもの顎や歯は成長の影響を受けやすいため、矯正で得た成果が自然にキープされるとは限りません。

必要に応じてリテーナーなどの保定装置を使うことで、きれいな歯並びを維持しやすくなります。治療後も保定が必要な可能性があることを理解し、長期的な視点で矯正に取り組んでいきましょう。

プレオルソでの治療期間

プレオルソでの治療期間のイメージ

プレオルソによる治療期間は、お子さまの年齢や症状の程度、装置の装着時間や生活習慣などによって異なりますが、おおよそ1年から3年程度が一般的な目安とされています。早期に治療を開始できれば、歯や顎の成長に合わせて自然な誘導ができるため、短期間で効果が現れることもあるでしょう。

ただし、プレオルソは毎日の装着が大前提となる治療法です。装置をつける時間が不足していたり、正しい使い方ができていなかったりすると、計画どおりに効果が出ない場合があります。そのため、保護者の方の見守りやお子さまのモチベーション維持も、治療の成功に欠かせない要素となります。

まとめ

プレオルソでの治療期間を終えて歯並びを確認する様子

プレオルソは、子どもの成長段階を活かして歯並びや噛み合わせ、口呼吸の改善を目指す矯正装置として、多くの家庭で注目されています。取り外しができる点や装着時間の柔軟さ、痛みの少なさは、お子さまにも保護者にも受け入れやすい特徴です。

一方で、装着時間を守る必要があること、症例によっては適応とならない場合があることなど、注意すべき点もあります。信頼できる歯科医師のもとで、しっかりとサポートを受けながら治療を進めてみてください。

プレオルソを検討されている方は、松山市余戸、伊予鉄郡中線「余戸駅」より徒歩12分にある歯医者「おひさま歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯治療に限らず、さまざまなお口のお悩みに対応し、患者様一人ひとりに寄り添った歯科医療で健康維持に努めております。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

藤田 陽平

■この記事の監修者

藤田 陽平

経歴
  • 昭和57年6月15日に生誕
  • 平成13年 私立愛光高校 卒業
  • 平成20年 国立広島大学歯学部歯学科 卒業
  • 平成26年 愛媛大学大学院口腔顎顔面外科学 卒業 医学博士号取得
  • 令和3年5月 6年間の勤務医を経ておひさま歯科クリニック開院
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 国際インプラント学会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本歯科麻酔学会
  • JACID (日本口腔インプラント学会指定研修施設)
  • AII (Advanced Implant Institute of Japan)
  • 明石矯正研修会(ベーシック、アドバンス)
  • 髙橋研究会(根管治療研究会)
  • JIADSペリオコース
  • 日本口腔筋機能療法(MFT)学会
  • 四国SJCD
  • MBC 松山歯科衛生士専門学校 非常勤講師

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